【質問】
自民党国会議員で女性局長の松川るい氏が、今夏のフランス視察でのエッフェル塔前で写した写真をSNSに投稿しました。
以来、国民の反発を買って大炎上に見舞われ、大阪府議枚方支部より参院選挙区支部長更迭の要求まで出されています。
今回の楽しい観光旅行のようなポーズの写真を、わざわざSNSにあげた松川氏の認識と感性は、一般国民から相当ズレていることを表しています。
松川氏の様な生え抜きで優秀な官僚上がりの国会議員が、どういう目的で写真を投稿したのか、全く分かりません。
分かりやすく解説してください。
【答え】
松川るい氏の大炎上したSNS投稿は、実は国民に向けたものでは無いのです
松川氏の交友関係者に、富裕層のセレブのお友だちグループがいます。
松川氏は、そのセレブグループと常日頃見栄を張り合っており、実はそのグループに見せびらかすためにエッフェル塔前の楽しそうな写真を投稿したのです。
日頃、そのセレブグループが派手に豪遊しているのを見て、羨ましくて仕方がなかった可能性があります。
お互いにマウントの取り合いをする間柄なのです。
「自分の方が国会議員で役職もあり、地位が高いのだから、これくらい当然でしょう?」・・・という認識があった可能性があります。
写真を投稿する時に、国民のことなど全く眼中になかったことは、事実です。
ツイッターに楽しそうな写真を投稿すれば、いいねが沢山付いて、セレブグループに対する自慢になると思った節があります。
別の言葉で説明すれば、松川氏は特権階級のお姫様気分だと言えます。
国会議員ゆえに国民から手厚い報酬をもらって当然だという、特権階級的な歪んだ認識があるようです。
高学歴の松川氏の場合、学業で優秀だった延長上に現在の自分の立場があると思っている節があります。
ゆえに周りの上の立場の政治家のいうことをお利口に聞いてさえいれば、今後もエリート政治家として上手くやっていけると誤解していたのです。
だから安倍元首相の生前には安倍氏に同調し、現在は岸田首相に同調するのです。
政策の齟齬(そご)などは、全く気にも留めないのです。
言い替えれば、自分の政治家としての立場が全く分かっていないと言えます。
二世議員でもない松川氏は、元より主体的に政治をするつもりなどありません。
【質問】
はぁ・・・そのレベルの話ですか・・・がっかりです。
一時期は、これからの日本に必要な有能な人材だと期待していたのですが・・・
日本の国会議員は、以前よりも随分劣化しているのではないですか?
前にも酷い議員はいましたが、昨今はレベルが違うような気がします。
昔はSNSが無かったので、国民が知らなかっただけですか?
それとも何か原因があるのでしょうか?
【答え】
政治家には「初代の先駆者」と後を継いだ「二世、三世~議員」がいますが、この両者はメンタルの部分が全く違います。
初代の政治家・・政界において、自分が主導権を握って自らの意思で周囲をコントロールし、政治に介入しようとする傾向が強いです。
二世以降の政治家は
二世以降の政治家は
政界において主導権を握らずに、初代と同じ地位立場に立つことが出来る
初代政治家の後を継いだ二世以降の政治家にとって、最も求められることは、周りのいうことを如何に問題なくお利口にちゃんとに聞けるか・・ということなのです。
タスクをこなすことにどれだけ集中できるかで、能力の有無を判定されるのです。
それさえできれば、政界において主導権を握らずとも、先代が築いた同じ立場に立つことが出来るのです。
しかしこれでは、周りのいうことに振り回されるだけの人生になります。
日本の二世、三世~議員で地位を保っている人たちは、他者の言うことをよく聞く秀才タイプばかりになっており、
周りのいうことを聞く政治ばかりするようになっています。
その代表が岸田首相といえるでしょう。
結局このタイプの政治家は、与えられたタスクさえこなしていれば、後は遊び惚けても許されることになります。
(岸田首相が遊び惚けているというわけではありません)
このタイプは、政治家として国のために働こうとか、何かを成し遂げようなど、みじんも思っていないのです。
こういう政治哲学の無い政治家は、悲しいことに簡単に反社に丸め込まれていいように使われる可能性があるのです。
そして、まともな政治をしようなどと思っていない政治家は、自分の波長の合う同じような政治哲学の無い人物を政界に誘導する傾向があるのです。
政治をするつもりのない政治家がトップに立っていることそのものが日本の危機なのです。