AIに相談しない男 営業部の朝会で、若手の吉岡が新しい提案資料を出したときのことです。以前の吉岡は、話は飛ぶし、勢いだけで押し切ろうとするところがあって、正直そこまで評価の高い男ではありませんでした。ところがその日は違いました。資料はやけに見やすく、話の流れも綺麗にまとまっていて、先方の懸念点まで先回りして整理されていました。部長は感心したように頷き、隣の課長も珍しくすぐに乗り気になりました。 「吉岡、最近すごいな」 それだけの話です。別におかしなことはありません。若い社員が急に伸びることくらいあるでしょ ...