【質問】
殺人に巻き込まれるカルマからの脱出方法(2023年1/23)
上記の記事の中で、同じタンハー(渇愛、世界観)の人がお互いに惹きあって集まり、自分たちの世界を創造する・・
タンハー(世界観)を変えると付き合う人も世界も変わる、という話が出ていました。
それなら、自分がどんなタンハーを持つかによって人生が変わることになりますか?
この自分と他人のタンハーがどんな風に惹き合うのか・・それからどうなるのかを教えてください。
【答え】
人は、「世の中とは○○だ」「人とは○○だ」というように、自分が信じている歪んだ世界を、これこそが現実だと認識して生きています。
この自分が信じている世界を実現し続けるためには、一緒に世界を創造する「同じ世界観を持つ人たち」が必要です。
例えば
「世の中は金が全てだ」と思っている人の周りには、金に対して大きな価値を見出す人が集まってくれないと、金が全ての世界は実現できません。
もし、その人がアフリカのサバンナや、アマゾンの密林で一人で生活していても、金が全ての世界を実感することはできないでしょう。
【質問】
同じ世界観の人が惹かれ合って集まることは、よくわかりました。
それでは違う世界観の人は、全く別の世界に住んでいるのですか?
現実的にはどうやって住み分けているのですか?
【答え】
世界観が違う人々は、それぞれが違う世界には住んではいますが、この同じ時代に生きている限り、それらの世界は必ずどこかでお互いに重なり合っています。
だから違う世界の住人同士でもお互いに認識できるのです。
全く別世界に住んでいる例を挙げるとすれば、例えば人間とウイルスのような関係です。
双方ともに確かに存在するにも関わらず、お互いが存在をまったく認識できません。
このように同じ世界観の者同士が惹き合うという法則を理解することが、「因果の法」を理解するための第一歩となります。
火打石の法則を理解する
「因果の法」を理解するための基礎中の基礎は、「火打石の法則」です。
火打石を知っていますか?
大昔には火を起こすために火打石という道具を使っていました。
当時は、鋼鉄片の火打金に火打石(尖った石英等)をカチッ!カチッ!と打ちつけて、発した火花を火口(ほぐち)に落として火種を得ていました。
この火打石と火打金は、互いに打ち合って初めて火花を散らすことが出来ます。
一方がいくら打ち合おうと暴れていても、他方が反応しなければ火花を散らすことは出来ません。
タンハーの火打石の例
【ヤクザ同士の抗争】
ヤクザが通りすがりの人に、「何見てんだコラ!」と言って喧嘩を吹っかけたとします。
吹っかけられた相手がもし一般人なら、ひたすら謝ってさっさと逃げ出します。
ところが喧嘩を吹っかけた相手が同じヤクザだとそうはいきません。
「何ガンつけてんだテメェ!」
罵り合いが始まり、イザコザに発展します。
場合によっては命を失うことになるかもしれません。
互いに同じタンハーを持っている者同士が惹き合う(打ち合う)ことによって、諍い(いさかい)という名の炎(事件)が発生したのです。
このように、一方が他方と打ち合いたいと暴れても、同じタンハーを持った相手でない限り、炎(事件)は発生しません。
だから自分の世界観を実現するために、同じタンハーを持つ同じ世界の住人同士が引き合って集まることになるのです。
タンハーが自分が望む現実を引き寄せているのです。
裏を返せば、タンハーを変えることが出来れば、自分の現実も変えられることになります。
現実は選択できる
般若心経に「色即是空」「空即是色」という言葉が出てきます。
空海はこの文言を真に理解していたと言われています。
真に「無の境地」を理解すれば、
何を「空」として何を「色」とするかを選択できるようになります。
自分が何と関わるのか・・何と火打石を打ち合うのか・・を選択できることになります。
それによって、自分の現実を選択できることになるのです。