【質問】
世の中には理想が高い完璧主義の人がいます。
それが親の場合は、子どもに理想を求めるために大変な負荷が掛かります。
この負荷は子どもを発奮させるための良い起爆剤になり得るのでしょうか?
完璧主義の人自身はどういう影響を受けるのですか?
【答え】
完璧主義の人は、外面を良く見せることに執着します。
そのために惜しみなく見栄を張ることになります。
そして自分の理想を周囲に押し付けるので、周囲の家族や部下などを巻き込むことになります。
完璧主義とは・・
【完璧主義の例】
①自分の子どもの職業を○○にしないと気が済まない・・・
②日常の細かい仕事にも完璧を求めて、家族等が手を抜くことを許さない・・・
【完璧主義の本人の傾向】
❶自分の欠点を人にさらけ出すことを異常に嫌ったり恐れたりする・・つまり自分自身に対する完璧主義です。
❷自分自身が完璧でないにもかかわらず、他人に完璧を求め、押し付ける・・つまり現実から乖離しています。
明らかに実現不可能にも関わらず願望を捨てられないのです。
ここから見えてくるものがあります・・それは・・
完璧主義者は世間知らずです
完璧主義者は、現実から乖離した理想のお花畑の中で生きていると言うことが出来ます。
なぜなら、いずれ必ず失敗することになるからです。
必ず失敗することになる理由は、「現実をちゃんと見ていないから・・」です。
現実を見ていないので「不可能なやり方で理想を実現しようとする」のが一番の問題です。
不可能なやり方を推し進める故に完璧主義となるのです。
不可能なやり方の為に必ず失敗してしまい、周囲の人にも悪影響を与えます。
そもそも本人は、自分が完璧主義だとは気が付かないものです。
理想に向かって良かれと思い行動してしまいます。
自分の完璧主義を自分で見分けるサイン
⑴自分のささいな失敗でも決して誰にも知られたくないと思うかどうか・・
⑵自分の弱い部分、悪い部分を人に見せることを極端に嫌う傾向があるかどうか・・
自分自身をよく観察してこれらの傾向を自認出来たならば、自分の完璧主義を理解して修正すれば、失敗を防げる可能性があります。
完璧主義の修正方法
①先ず自分が完璧ではなくて、未熟であることを受け入れること。
②未熟な自分を晒すことをいとわないこと(未熟な自分を晒すのを受け入れられないので完璧主義になるのです)
以上の①②を受け入れることが出来たならば、他人の未熟さも受け入れることが出来るようになって、自分自身が完璧主義から抜け出して、普通の人になれたことを実感できるようになるでしょう。