【質問】
テレビの現状と未来について学びました。
一方、新聞はテレビよりも歴史が古く、社会的な役割が大きかったと思うのですが、テレビの登場でその立場を譲ってしまったように感じます。
最近では、新聞の購読者が減り続けてテレビと同じように経済的にひっ迫しているように聞きますが、新聞はこれからどうなるのでしょうか?
【答え】
新聞というものは、夫々の新聞社が独自に紙面を刷っているのでかなり自由度があり、そこがテレビと違うところです。
一方テレビは、報道委員会の監査が入るので、独自色が出せなくなっています。
テレビは、この報道委員会によって、今や米中の監査の手が入るようになっているのです。
自由度の高い新聞ですが、情報を得るための手間が掛かり過ぎるので(取材等)、スピーディーな時代にはついていけなくなっています。
だから、テレビが出現した時からとっくに失墜が始まっていたのです。
それなのに何故、今でも残り続けることが出来ているのか?・・・
それは、新聞が「極めて優秀な広告媒体」だからです。
【広告媒体としての新聞の利点】
①夫々の地域に合った広告を、テレビよりも比較にならない安い値段で載せることが出来る。
➁必要な地域を絞ることが出来る。
③大手のみならず、中小企業まで参入できる。
④ネットよりも信頼性が格段に高い。
⑤広告の保存性が大変高い。
こんな良いとこだらけの諸条件によって、「地域の広告媒体として不動の地位」を確立しているのです。
アナログには、アナログの良さがあるということです。
更に、テレビと違って新聞は既に、ネットに移行することが出来ています。
つまり、イノベーションが出来ているのです。
その地域に合った広告を見ることが出来るのが新聞の何よりの強みで、これがいまだに生き残れている理由です。
今の新聞は、広告のスポンサー料で持っているのです。
この「地域の広告媒体としての不動の地位」があるので、既にテレビよりも生き残れる可能性が高くなっています。
今後も、この「不動の地位」でやっていけるでしょう。
もし、この地位を脅かすようなものが現われたとき(例えばGoogle等)は、ピンチになるかもしれませんが、今のところ安泰です。