【質問】
万引きを何度も繰り返す人がいます。
彼らはなぜ万引きを繰り返して止められないのでしょうか?
どんなカルマやタンハー(渇愛)が関係していますか?
【答え】
万引きを繰り返す人は、その人の生きるスタンスと関係があります。
そのスタンスとは、
「人からこれくらい貰っても構わないだろう・・・」というような、「他人から奪いたい」という欲です。
万引きは、その欲を満たすための行為なのです。
困窮して万引きするのはごく少数派です。本当に切羽詰まった人は万引き如きでは済ませられないので、社会に対して助けを求めます。
他人から奪いたい欲を満たすために万引きを繰り返す人には、意外なことに立場や地位が高く、裕福な人が多く見られます。
そして、主婦が意外と多いのです。
その主婦は家庭での立場が強い傾向があります。
女性で万引きを繰り返す人には、男性に対して過剰に甘えて生きているようなタイプの人がいます。
そのようなタイプの人は、日頃から相手を手玉に取り、言うことを聞かせられる自分に酔いしれているのです。
そして自分は特別扱いされるべき人間だ、と言う慢心を持っているのです。
また、万引きを繰り返す人には、意外と学校の教師や、教頭、校長なども見られます。
彼らは万引きに関わらず、「他人から奪いたい」という根本的なスタンスを持っています。
彼らは、万引きする商品が本当に必要なのではなく、捕まると大抵「イライラしてついやってしまった・・・」と弁明します。
彼らは、普段から
「自分は偉いんだから、この程度貰っても当たり前だ・・・人に無理強いして奪うのが当然の立場である・・・労働力、物、時間、何でも奪う権利がある・・・」というタンハー(渇愛)を持っています。
商品は、お金を払って手に入れるのが社会のルールですが、「俺は(私は)偉いからルールを破っても良いんだ!」という感情が裏にあるのです。
ゆえに、偉くなりたい人や偉い人(家庭で立場が強い主婦、社会的地位の高い人)の、人から奪おうとする「我」が発揮された結果が、万引きなのです。
これは、学生にも言えることで、「俺は偉いんだ」という驕りの有る学生は、万引きをしたり、いじめを行ったりします。
これらは、偉くなりたいというタンハーが暴走した結果と言えます。
【質問】
万引きを繰り返すとどういうカルマを積んでどういう結果を招きますか?
【答え】
万引きを繰り返す人は、「偉いか、偉くないか」という上下関係に常に苦しめられることになります。
そして、「自分は偉くない・・」と感じた時にイライラして、万引きをすることで「自分は偉い」と感じたくなるのです。
「人から奪うことが出来る自分は、やっぱり強くて偉いんだ!」とすり替えてしまうのです。
そうなると、その快感を求めて止められなくなり、最後は刑務所行きになる可能性があります。
万引きに限らず、他人から何でも奪おうとするタンハー(渇愛)を持つ人は、
やがて
①人からの信用を無くすようになったり、
②エスカレートして他の犯罪に手を染めるようになったり、
③同じタンハーを持つ人と常に上下関係を争う人生になったり
④最悪、刑務所に入ることもあります。