2023年日本と世界の展望②ウクライナ、ロシア、欧州の裏事情
【エネルギーが不足している欧州】
欧州は現在、大変弱っています。
戦争前は、ロシアにエネルギーをほぼ握られていました。それ位ロシアの天然ガスや化石燃料を頼っていました。
ところが今は、ロシア=ウクライナ戦争に巻き込まれて、ロシアを敵に回してしまい、エネルギーを輸入できない状態になっています。
結局エネルギー料金が爆上がりして産業も生活もとても苦しい状態です。
米国にとっては、欧州が想像よりもずっとロシアをエネルギーで頼っていたことが明らかになりました。
それゆえにどうしてもロシアのエネルギーが必要になった場合には、欧州諸国が親米から親露に寝返る懸念が出てきました。
米国にとっては気が気ではない状況になっています。
そういう理由から今の米国にとっては、日本が最も頼りになる国になるのです。
だからこそ中国が弱っている今、中国から日本を取り戻すことが重要なミッションとなっているのです。
その為に、米国の鶴の一声で、親中の岸田政権を親米派政権にすげ換える可能性が出てきたのです。
【中国のエネルギー作戦】
中国は現在、コロナで国力が弱っており、エネルギーが不足しています。
だからロシアの化石燃料が欲しくてたまらず、手に入れるチャンスを虎視眈々と狙っているところです。
コロナの感染爆発によって産業の生産力全体がガタ落ちし、貿易が出来ない状態に陥っているためにエネルギーを輸入できなくなっています。
アラブ諸国から石油を輸入するには、$(米ドル)が必要です。その$が手に入らない現在、アラブ諸国に「元」での取引を要求しているようですが、どうなるでしょうか?
このところの米国の「日本取り戻し介入」が加速して、日本を米国に取り戻されてしまうかもしれない懸念がありますが、コロナ対策で手一杯の状態で、日本を管理する余裕は殆どありません。
日本を米国に取られる位ならば日本にコロナを蔓延させて逆にやっつけてやろう・・位の気持ちで日本にコロナを広げる作戦に出ています。
【米国がウクライナ戦争を止められない理由】
米国バイデン政権は、ロシアの戦争終結の呼びかけにも関わらず、ウクライナに戦争を続けさせています。
米国がウクライナ戦争を終結させるわけにはいかない理由は、戦争が終わると欧州がエネルギーを輸入するために「親ロシア」になることが分かっているからです。
現在エネルギー不足から欧州のエネルギーが高騰しています。
そしてそれによって欧州にエネルギーを輸出している米企業が莫大な利益を上げており、ますます戦争を止められなくなっているのです。
戦争を始めてみて、欧州が米国が想像していたよりも遥かにロシアのエネルギーに依存していたことが明らかになりました。
つまり、ロシアのエネルギーが無くては産業が成り立たない位ロシアに依存していた、ということです。
欧州は、米国から燃料を輸入することを取り付けてはいますが、ふたを開けてみれば十分には賄えなかったということです。
北海油田も米国が想像していたよりも産出が遥かに少なく、米国としては狼狽状態です。
欧州のエネルギーが調達できなければ、欧州全体が親露になる懸念があるので、何としても賄うしかありません。
それだけバイデン政権も、ある意味追い詰められているのです。
それでは、今後米国のバイデン政権と欧州は、どういう選択をする可能性があるのでしょうか?④に続きます。