【質問】
沖縄の嘉手納基地から、現在の米軍飛行隊が撤退することが決まったようです。
後続の戦闘機部隊は無く、アラスカの基地からステルス戦闘機が巡回するようです。
中国の台湾進攻危機が迫る中でのこの決定は、日本の防衛にとってどういう影響がありますか?
【答え】
米空軍の嘉手納基地撤退の決定は、日本の防衛上のリスクはそれほど高くないので、そんなに心配することはありません。
嘉手納基地は台湾から近く、もし中国軍が台湾進攻をする場合は最も被害を受けやすいので、むしろ本土から巡航ミサイルを撃つ方がリスクが低いと米軍が考えているのです。
現在ロシアが、盛んに核ミサイルを使うようなことを吹聴してみせています。
もし本当にロシアが核を使った場合は、必ず中国も使うだろう、と米国は考えています。
そうなれば、台湾に核ミサイルが撃ち込まれる可能性が出てくる、と警戒しているのです。
そのリスクを恐れての、嘉手納基地からの撤退とも言えます。
場合によっては、敢えて撤退して見せて、中国の動きを見ている可能性もあります。
今のところ、それ程影響はないと言えます。
但し、米国にとっての日本の重要性が薄らいできている可能性もあります。
米国は、中国に日本を取られるのは嫌なのですが、場合によっては売り渡す可能性もあるということです。
しかし、現在の米国は、中国が怒らせたバイデン政権なので、今のところその可能性はなさそうです。