【質問】
昨年、やんごとなきMさんが、ご結婚されてNYに旅立たれました。それから現在に至るまで国民の関心を集め続けて、SNSや週刊誌の集中砲火を浴び続けています。
Mさんの行動には、国民の理解できないところがあり、お幸せを願うと同時に期待を反故にされたと感じる国民の反発がかなり上っているのも事実です。
このMさんの行動を理解するためには何が必要でしょうか?
【答え】
先ず、Mさんの生育過程と環境が一般人とはかなり違うことを理解する必要があります。
Mさんは、何をするにもお付きの者に自分の意志を伝え、その意向が末端の者にまで伝わって初めて、行きたいところに出かけたり、欲しい物を手に入れたり、会いたい人に会えたりするのです。
その仕組み自体が「Mさんの権力の行使」と言えるのです。
幼いころから全てに権力を行使することで、人生が作られてきました。家庭でも学校でも、あらゆる不都合を自分の権力を行使することによって乗り切ってきた、と言えます。
言い換えれば、自分の意志を通して思いが叶えられること自体が、自分自身の権力の強さを表しているのです。
MさんがKさんに惹かれたのは、KさんがMさんの権力を最大に発揮させてくれるからなのです。
Kさんの前にいるだけで、その権威が高まって女王様のレベルにまで達することが出来るのです。それくらいKさんはMさんにかしずき、支えてくれるのです。
ここまで心底支えてくれる人は、Kさん以外にはいなかったようです。だから、Mさんにとっては、結婚相手はKさん以外は考えられず、誰が何と言ってもKさんと結婚したいという意思が強かったのです。
そして、その結婚を父親に反対されて、暴れ狂ったという話が漏れ伝わってきます。
父親はMさんより遥かに強大な権力を持っています。父親がそばにいる限り、Mさんは自分自身の権力を使って思い通りに意志を通すことはかないません。実は、そのことが、NYに逃れた最大の理由なのです。
一方、KN庁も国民世論の動向を気にして、芳しくないと思えば、Mさんに恐るおそる進言はします。
しかし、Mさんが一喝すると直ぐに言うことを聞いてしまうので、国民世論もそういうものだとMさんは勘違いをしています。
庶民ならば、「正しく物事を判断して知恵を絞らなければ困難を乗り越えられない」ことを知っていますが、悲しいかな、そういう考えが身に付かない環境で育ったとしか言いようがありません。
Mさんにとっては、人生が思い通りに行くかどうかは、自分自身の権力の多寡(たか)に掛かっているのです。
最近、Kさんが試験に落ちたそうですが、Mさんにとってこの結果は、自分自身の権力が及ばなかったことになるのです。「残念・・」というよりも「おのれ・・」という言葉がふさわしいでしょう。
米は多民族国家なので、公正なテストにおいて外国人一人だけを優遇すると、反乱がおこりかねない様な国柄なのです。だから日本国内のようなごり押しは難しいと言えます。
さらにKさんには、試験勉強を続けたいという意向があるようですが、これは実はMさんがNYに残りたいための言い訳の可能性があります。もちろんKさんもMさんの父親がいないNYの方がMさんを通して権力を思うままにふるえるので、日本には絶対に戻りたくないでしょう。
こうなるとNYに残るためには、他の職業を斡旋するしかありませんが、本人たちがそれに応じるかどうかは分かりません。
Mさんからすると、例え試験に通っても落ちても大差なく、権力によってどうにでもなると思っている節があるからです。
しかしMさんの要望は、KN庁の予算をはるかに超えるものになっており、実現できるかどうかは危ぶまれます。
Mさんを強力に支えている現政権の内に、Mさんがしっかりと生活基盤を確立されることを願います。