トルコのエルドアン大統領の仲介によって、トルコのイスタンブールでロシアとウクライナの和平交渉が始まりました。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、現在自分の命の危険を感じており、どうもロシアに匿って貰いたがっているようです。
何とか命の保証を得たいようです。
しかし、ロシアとしては、ゼレンスキー大統領を今抱え込むと、非常に厄介な事態を生むので、ご免こうむりたいようです。
ロシアは、とにかくウクライナの東側さえ得られれば当初の目的を達成できるので、西側は手放して西洋諸国からの非難をかわしたいようです。
ウクライナの東側は、元々ロシアが実効支配していたところで、そこを取り戻すために侵攻したと言っていいでしょう。
ゼレンスキー大統領は、東西の両陣営から命を狙われる理由があるので、追い詰められている可能性があります。
どちらの陣営にもゼレンスキー大統領がいない方が都合のいい人たちが存在するためです。
【ロシア側】・・ウクライナの大統領という司令塔が無くなればウクライナが混乱するので、ロシアの思惑通りにことを動かし、実効支配がし易くなります。
【米側】・・もしウクライナの大統領が誘拐または暗殺された場合には、それをロシアのせいにしてさらに戦争を長引かせ、大きな商機を作ることが出来ます。
ロシアは、情報戦で非常に苦労したため、これ以上世界中のメディアから責め立てられるのを避けたく、今後は丸く収めたいと思っているようです。
そのためにも目的のウクライナの東側が得られれば、残りの西側は欧米に明け渡して好きにしても良い、というスタンスのようです。
今後は、ウクライナの西側を巡って、周辺諸国の争奪戦が始まる可能性があります。
今までウクライナが国家として安定してきたのは強国ロシアの存在が有ったためであり、ロシアがウクライナを手放してしまうと、皮肉なことに歴史を遡って、元の豊かな紛争地帯に逆戻りする可能性があります。
ウクライナは今後、ことの成り行きによっては、内紛状態になって紛争の火種が続く可能性があります。
そうならずに、平和に収まることを祈るばかりです。