【質問】
以下、T氏の話です。
T氏は、最近大きな臨時収入を得ました。
今までお金が無くて諦めていたことを体験しようと、高級ブランド品を買ったり、キャバクラに通ったり、高級レストランで高額な食事を堪能したりしました。
しかし、どんなに大金を使っても期待したような幸せは感じられず、結局虚しさが残るだけだったそうです。
なぜそうなるのでしょうか?
【答え】
このT氏は、自分が本当に満足することにお金を使えていません。
このT氏は、今まで他人から裕福さを見せびらかされて羨ましく思っていました。
そして裕福な人と貧乏な自分を比較して人生に虚しさを感じてきました。
このT氏のタンハー(渇愛、歪んだ傾向)は、「他人に無力感を感じさせたい」というものです。
逆に言えば、他人に見せびらかすことで満足するタイプの人です。
今回の散財では、他人に見せびらかしたくて大枚をはたいたにも関わらず、思った程だれからも羨ましがられなかったので(つまり他人に無力感を与えられなかったので)、満足を得ることが出来ず、虚しくなったのです。
T氏の深層心理では、他人に無力感を感じさせるために大金を使ったけれど、それに失敗したので、逆に自分自身に無力感(虚しさ)が返ってきたといえるのです。
この現象をカルマ返しと言います。
本人が虚無感を感じるようなお金お使い方をしていることが最も問題です。