【質問】
日々過ごす中で、自分の人生を充実するために必要なこととは何ですか?
【答え】
人生を充実させるために重要なのは
自分の人生の舵取りがちゃんと出来るかどうかです
具体的に料理や車の運転で舵取りを考えてみます。
料理を作る人はその目当ての料理が出来上がるまで、
材料をそろえるところから始まり、下ごしらえ、調理のタイミングと時間、塩加減と味付け等、計画的に手順を踏んで調理して、美味しい料理が出来上がります。
車を運転する場合も、目的地を決めて、ルートを色々検討し、そのルートに沿って運転することで目的地にたどり着けます。
人生も同じように自分で目標を決めて日々生きていきます。
人生の目標のために適切な計画を立てて行動するというのが、動物と異なる人としての最大の特徴です。
その目標には長期的なものと短期的なものがあります。
【短期的な目標】
その日一日をどう過ごすかということを日々、自分で決定しなくてはいけません。
「こういう場合には、こうすることにしよう」
「こういうことを目標にしているので、今日はこれをしよう」
などと、その日を実り多く過ごすために「認知判断能力」をフルに働かせることになります。
ところが、中にはそういうことが出来ない人がいます。
すると結局、その時の外部からの刺激に対して反射的に行動するようになります。
これは厳しいようですが、動物的状態に近くなります。
この短期的な舵取りができないようなら、長期的な舵取りはもっと無理になります。
「自分は将来こうなりたい・・」等の長期的な目標を立てるのは簡単ですが、それは短期的な舵取りの積み重ねによって初めて実現可能になるのです。
この最も基本的な短期的目標が、なぜ決められなくなるのでしょうか?
決められない人とは、自信が無い人です
自分に自信がない人によくある傾向は以下の通りです。
①他人と自分を必要以上に比べる
②他人が持っている価値観に振り回される
実はこの傾向は、個人主義の欧米よりも、日本人に多いのです。
それは日本の教育の問題と言えます。
日本の教育は軍隊式で、多様性を認めない教育です
日本の教育は、「とりあえず学校と先生の言うことを聞けば問題ない」と言う、軍隊式の教育です。
そして成績優秀者が全てをかっさらって行くような、点数主義です。
さらに周りに合わせて目立たないことが美徳とされる「多様性」を認めない教育です。
この多様性の解釈が日本と欧米ではかなり違います。
欧米の「多様性を認める」という場合は、「その人の意志を尊重する」と言う意味です
個人主義の欧米では、その人の意志を尊重することを「多様性を認める」というのですが、日本は違います。
日本の「多様性」とはその人の意志ではなく、「有りよう」のことです。
日本での「多様性を認める」とは、「十人十色の有りようを認める」という意味になり、意志の問題であるLGBTではありえない話になります。
欧米でLGBTが暴れるのは、意思を尊重されていないと感じるからです。
やはり、この日本と欧米の違いも教育からもたらされています。
日本と欧米の教育の違い
【欧米の教育】
行動は制限されますが、本人の意志は尊重されます。
なぜなら、本人の意志を尊重することが美徳だからです。
【日本の教育】
本人の意志をくじく教育と言えます。
そして個人としての意志を持たないことが美徳とされます。
意志を持って主張することに「恥」を感じる文化があります。
故に日本人は「価値観」を他人からもらいたがる傾向があります。
元々「価値観」とは、自分自身の境遇によって作られて変わっていくのが当たり前です。
ところが、日本では、「価値観とは常識であり、周囲から取り入れるもの」という認識が有ります。
この傾向は、依存心が強く、自分で認知判断する能力に欠けていると言えます。
日本には守らなければならない教科書というものがあって、それを守れるかどうかの価値基準があります。
日本と日本人が発展するために必要なこと
日本人が自分の人生の舵取りをして、実り豊かな人生を送るためには、自分の意志をしっかり持つことが必要です。
それを妨げている一つに恥の感情があることを意識してください。
そして親子兄弟と言えど、他人の意志を尊重することが重要です。