【質問】
「連続企業爆破事件容疑者」の桐島〇トシが49年間逃亡生活を続け、末期癌状態になってから本名を明かし、警察の事情聴取を受けた直後に亡くなったそうです。
21歳の大学生の時に事件を起こし、それ以来亡くなるまでの49年間、藤沢市で身分証や銀行口座も持たずに、ひっそりと家具もほとんどない部屋に住み込みでつましい生活をしていたそうです。
なぜこんな人生を選んだのでしょうか?
カルマ的タンハー的にはどんな理由がありますか?
【答え】
この逃亡犯は、責任を取らないタイプの人間です
そもそも事件を起こしたのも、人生において責任を取りたくないので周囲の人にひたすら流されて、そういう行動(事件)をしてしまったと言えます。
その事件を起こしたメンバーに属していると何かうまい汁(立身出世など)を吸えるように思ってしまったのです。
他のメンバーは、しっかりした意志と行動力がありそうで、何かを成し遂げそうに見えたため、付いていくと得をするように思えたのです。
責任を取りたくないタイプのため、自分自身で考えずにひたすら周りに流されてしまいました。
グループに大人しく従ってくれるので、グループにとっては良い人の部類でした。
自分が得するつもりでとった行動でしたが、それは紛れもない悪行ゆえに責任を背負わされることになったのです。
その結果といえる人生だったのです。
それからとうとう最後まで、責任(自首)を取りませんでした。
取りたくなかったからです。
容疑者は、「前世」ではその資質(責任を取らないこと)によって一生責任を負わされずに甘い汁を吸うことが出来ました。
「今生」では、それ(カルマ)が反転してしまったのです。
一生そんな人生で可哀そうだと感じる人がいますが、このレベルでは全く可哀そうなどではありません。
古代インドでは、比べ物にならない位の苦境に自分を追い込んで、苦行をする人たちがいました。
それに比べれば、まともに働いてちゃんと賃金を得て、まともに暮らしていたのですから全く不幸などでは無いのです。
そしてインドの苦行者たちは一種の誇りを持って苦行の愉悦に浸っていました。
その愉悦が肉体的な苦痛を凌駕するものだったのです。
逃亡生活は、この容疑者の資質に合っています。
「責任を取りたくない」というタンハー(渇愛)を持っていたからです。
もし、容疑者が自己主張の強いタイプならば、逃亡生活に耐えられなくなって自首するか、目立つことをして警察に捕まるかのどちらかになります。
この容疑者の場合は、生涯逃げ続けることで「責任を取りたくない」というタンハー(渇愛)を満たして、その愉悦に浸っていたのです。
だから49年に及ぶ逃亡生活にも耐えられたのです。