ホストにはまって人生を破壊しない為に必要なことは・・No.1「お金の管理能力」(2023年11/12)
No.1の「お金の管理能力」において、「お金の管理能力」が身に付いていない人は、底が抜けたバケツのようなもので、自分では払えないような金額を、ホストやその他に平気で注ぎ込む傾向があることを述べました。
ゆえに、その金額を稼げるようなこと(売春など)をせざるを得なくなります。
この「お金の管理能力」を身に付けるのは、子どもの頃からの教育が関係します。
もし、自分の子どもに「お金の管理能力」を身につけさせたいならば、子育てにおいてとても大切なことがあります。
それは、女の子を手塩にかけて大切に育てる時に、特に見落とされがちなことなのですが・・・・
子どもの伸びしろを、親が奪っていませんか?
子どもが成長する過程で必ず体験する「困難」や「挫折」を親が肩代わりして解決し、子どもから成長のチャンスを奪ってはいませんか?
特に「娘を大切に手塩にかけて育ててきました・・」等という、親側の感性で語られる子育てにその傾向が強いです。
この傾向の育て方は、本人が自分で問題解決すべきところを親が肩代わりしてきたため、困難への対処法を学ぶ機会を親に奪われてきたことになるのです。
こういう教育方法で成長した子供が身に付けるのは、「人を頼っていれば、全てが上手くいく」という誰かに依存する人生観なのです。
特に惜しみなく両親から愛情(困難の肩代わりや金銭)を与えられた女性で、自分の周囲のあらゆることの管理(例えば自分が使っている参考書の代金、身の回りの衣装代、飲食交際費等・・)を考える必要性を無くさせられた場合は、自分の身の回りのことやお金を管理する能力が育ちません。
「自分のお金を管理する能力」と「自分に降りかかる困難を解決する能力」は、コインの裏と表の様なもので、切り離せないのです。
自分のお金の管理が出来る人は、自分自身の他の面の管理も出来るようになるものです。
自分で自身をちゃんと管理するためには、試行錯誤して問題や困難を解決することを要求されます。
管理すると言うのは、主体的に問題に取り組むことを要求されるのです。
ゆえに、自分のお金の管理が出来ないということは、何かにつけて人任せで、自分の人生の困難や挫折を乗り越える能力も育っていないということになります。
ところが、そういう環境で育った女性でも、必ず親の手が届かなくなる時がやってきます。
過保護に育った女性でも、親が手放さざるを得なくなる時がやってきます
例えば、大学生になった時です。
高校までは、家庭教師をつければ管理できました。
家庭教師は、彼女の
「問題の解き方が分からない・・」
「成績がなかなか上がらなくてどうしたらいいか分からない・・」
という悩みにも的確にアドバイスしてくれて、解決することができました。
ところが、大学生になれば親の手が届かなくなってしまいます。
そんな彼女の悩みが例えば
「なかなか大学の友人となじめない・・」
「彼氏が出来ないし・・作り方が分からない・・」
だった場合、過去の体験から誰かに頼りたいのですが、困ったことに大学には保護者や家庭教師はいません。
つまり、彼女はここで初めて人生の岐路に立つことになるのです。
過去、人生の岐路では必ず誰かが解決してくれて、自分自身で困難を克服した経験が無いので、頼りになりそうな人を探して頼ろうとします。
そんな時に、魂胆を持って親切そうに近づいてくる人物に、易々と騙されることになります。
親は、娘を大切に手塩にかけて育てて来たと思っているのですが、悲しいことに娘の問題解決能力を奪ってしまい、解決法が分からない時や困ったときには、誰かに頼る人生観を植え付けてしまったことになるのです。
子育てで最も大切なことは、「自己管理する能力、つまり人生に降りかかる困難を自分で解決していく能力」を身に付けさせることです
そのためには、幼いころから親が先回りして困難を払いのけることは、折角の学びの機会を奪うことだということを、よく認識することが大切です。
そしていつも注意深く子どもを見守って、本人の問題解決能力のレベルを管理して少しずつ力を付けさせることが、とても大切なことです。
それこそが、手塩にかけて育てるということです。
これは、女の子も男の子も同じです。
成長した時に、自分の力でしっかり生きて行けるように育てることが、親としての最大の愛情と言えるでしょう。
【質問】
子どもの伸びしろを、親が奪わないことが大切な話は、良く分かりました。
ホストにはまって身を持ち崩す若い女性の実態もよくわかりました。
一方、男性でもアイドルにはまって人生を狂わせる人がいますが、そのこともやはり管理能力の欠如から起こるのですか?
【答え】
No.3 自分のお金の管理は、自分の健康や命の管理と等しい・・に続きます。