あなたはどう生きるか・・人生を無為に過ごさないために(2023年8/21)
あなたはどう生きるか No.2・・過去にとらわれると人生が無為になる・・動画の仮想現実にコントロールされる(2023年8/23)
あなたはどう生きるかNo.3 ・・過去の記憶から進化発展するコツ(2023年8/27)
【質問】
あなたはどう生きるかNo.1~No.3から
①過去に拘り過ぎると人生を無為にすることを知りました。
②さらに現代人は過去動画によって縛られやすくなることも分かりました。
③そして自分が過去に縛られているかどうかを判断する方法もわかりました。
では、自分が過去に縛られて身動きできなくなっていることが分かっていても、どうしても止められない場合はどうすれば良いですか?
例えば過去に、虐待や暴行、いじめ、ネグレクト等を受けた体験があり、それがトラウマになりフラッシュバックを繰り返して抜け出せない状態などです。
そういう場合に、トラウマを解消して人生を前に進める方法は、ありますか?
【答え】
トラウマを抱えていない時の自分に拘るので前に進めなくなるのです
個人的なトラウマ・・体験を思い出すと動けなくなる・・・それを繰り返して前に進めなくなる・・・
というようなことは、よくあります。
こんな時に本人が拘っているのは、トラウマの体験そのものでは無く、
実は、トラウマを抱える前の自分自身なのです。
トラウマを抱える前の自分こそが本来の自分だと思い、トラウマを抱えた自分を受け入れられなくなっているのです。
つまり、「こんな自分は、本来の自分じゃない!」という思いが自分自身をフリーズさせるのです。
同じ体験をしても、それが「生まれた時からの日常」になっている場合は、トラウマにはならないことが多いのです。
トラウマを抱えていない自分自身が存在しないからです。
つまり
*トラウマを抱えるより前の自分に拘っていることそのものが、問題を作っているのです。
*トラウマ的体験を直視できないことが、解決を阻害しているのです。
このままでは、トラウマ的体験を今の自分に活かせていないことになります。
トラウマ的体験を活かすとは、ありのままに受け止めることです
トラウマになるような体験をしても
①世の中には現実としてそういうことがあるのだ
②自分はそれを受けた人間である
ことをありのままに受け止めることです。
これは、自己認識の問題です。
体験をありのままに受け止めると、トラウマではなくなり「過去の体験の一つ」になります。
そしてその後の認識や行動が変わります。
つまり、過去の体験を前向きに人生に活かすことになるのです。
現実を受け止めずに、
そんな自分は本来の自分ではない、と思うと、理想と現実のギャップに苦しめられることになり、トラウマを解決できなくするのです。
しかし
個人的トラウマは「社会の規範」によって強制的に作り出されている面があります
社会規範が個人のトラウマとどう関わっているかは、
あなたはどう生きるかNo.5 トラウマは社会規範によって作られる
で解説します。