【質問】
米国のシリコンバレーバンクが経営破綻したそうです。
総資産およそ28兆円の過去2番目の規模の破綻になるそうです。
利上げによって下落した債券の売却で損失が出て、銀行経営が行き詰ったところに顧客の預金引き出しが相次いだことが原因となったようです。
この銀行破綻が今後世界に波及して、リーマンショックの様な大恐慌にならないかと気になります。
この問題の本質とその影響について教えてください。
【答え】
今回のシリコンバレー銀行の破綻は米国政府による中国への攻撃である可能性があります。
中国は米国債や米銀行に投資をしています。
シリコンバレーにおいては、半導体関連株や金融機関などに中国が多額の投資をしています。
そのために半導体関連の情報が中国に常時漏洩しています。
中国の影響と情報漏洩をシリコンバレーから遠ざけるには、根本的にシリコンバレー銀行を破綻させる以外には無いと、米政府が考えたようです。
そこには、中国がシリコンバレーの金融機関に投資している資金を失わせる必要があるという米政府の思惑がありそうです。
中国の場合は、政府の強権発動によって国内にある外国企業の資産や投資を凍結したり、差し押さえて没収することがありますが、
米国は資本主義の法治国家であるために、合法的に中国から没収する必要があるのです。
そのために投資家たちにシリコンバレー銀行から一斉に引き上げさせた可能性があります。
米政府が裏で糸を引いていた可能性があるのです。
米政府は上手くやれるつもりのようです。
リーマンショックで投資や金融に関して多くを学んだので、コントロールの仕方を覚えたようです。
シリコンバレー銀行の経営破綻を投資家たちにチラつかせて、貸し倒れを起こす可能性を匂わせ、銀行投資から手を引かせたのです。
それによって銀行が破綻すれば、中国の投資資金が没収されてパーになり、シリコンンバレーが中国からの影響を受け難くなるのです。
米国は、そもそも半導体関連の技術を中国から引き上げることを決めています。
逆に米国の半導体関連の債権や投資から、中国を引きあげさせるためには、それらの投資された株や債券を目減りさせなくてはならず、そうでなくては中国からの半導体情報収奪の攻撃をかわせないのです。
中国の魔の手が米国に伸びているので、中国の投資筋を破綻させる必要があるのです。
だから米国は中国に対して
「今回のシリコンバレー銀行の破綻からリーマンショックの様な世界恐慌に発展するかもしれないぞ・・・」
と、脅しているのです。
もし、このままリーマンショックの様な大恐慌に発展すれば、莫大な投資をしている中国もただでは済まず、
①銀行破綻と共倒れになる
②破綻する前に米国からの投資を引き揚げる
の二択になるのです。
中国は半導体市場から引き上げるか潰されるかのどちらかになるという事です。
今後の展開は、恐らくリーマンショックの様な大恐慌にはならないでしょう。
なぜなら米国は当時と違って、
①ウクライナ戦争による資源や武器の輸出による大きな利益
②コロナによる特需(ワクチンなどの)
があり、大変儲かって莫大な収益があるからです。
まさに現在は、米中経済戦争の真っ只中なのです。