【質問】
現在ウクライナ戦争の影響で、世界中の燃料が高騰しています。
電気の値段も爆上がりして、欧米では電気自動車の使用や売買を禁止する地域まで現れています。
日本もガソリン車から電気自動車にシフトすることになっていましたが、今後はどうなりますか?
【答え】
現在の欧州は、完全な電力不足に陥っており、長期的に見て電気自動車は失敗だと言わざるを得ません。
欧州で発案された電気自動車とは、元々は路上に電気が通っている状態を作って、ワイヤレス充電によって走る利便性の高い車を想定していました。
そして、そのワイヤレスの道路を敷設すれば半永久的に走れる、究極のクリーンエネルギーを目指していたのです。
ところが現在、技術が理想に全く追いついていないと言えます。
欧州は、今までにも革新的技術を追い求めては何度も失敗することを繰り返してきました。
その失敗例の一つが超音速旅客機コンコルドなのです。
マッハ2で飛ぶことには成功できたのですが、その事故率の高さと燃費の悪さで結局、撤退せざるを得ませんでした。
こんなことは枚挙にいとまがないのです。
だからEVcar(電気自動車)もそのうちの一つにしか過ぎないと言えるのです。
EVcarの最大の問題は、欧州に電気自動車を推進していく舵取りが出来る優秀な人物がいないことです。
優れた開発研究者が、現実的に取り組んで実用化にゴーサインを出すのではなく、結局、一般大衆の思惑(利権がらみ)によってことが進められていきました。
今や欧州も利権に絡めとられて、中国の思惑によって世論が動かされるようになっています。
だから理想のエコだったEVcarも、今や重い中国製のリチウムイオン電池を背負わなければ、走れないようになっています。
リチウム電池を付けずに、走りながら給電される設備があれば、本当に理想のエコカーだったのです。
だからリチウムイオン電池に依存した時点で、この計画は頓挫していると言わざるを得ません。
しかし、もし限定的に走らせるのであればよい乗り物と言えるでしょう。
でも、すべてをEVcarにするのは無理があります。
今の技術では無理だという事です。少なくとも原発が必要になるでしょう。
EVcarは、相応しいところに一定数は普及できるでしょうが、全部をEVcarにするのは現実的ではありません。
今後もし、リチウムの代替品が発見されれば、中国にとっては不利な状況になるでしょう。
裏を返せば、今の欧州の民意をコントロールしているのは、実は中国だという事になります。