①で、外国から日本の社会保障費が喰いものになっているのは、日本人に自分たちの税金から出ている社会保障制度を守ろうとする気持ちが薄いからだと説明しました。
そして、その大本は、米進駐軍が日本人の強固な精神性を解体するために仕掛けた「布石」つまり、どの国よりも恵まれた「社会保障制度」であったことを述べました。
特に女性に関して言えば、戦後の専業主婦は働かなくても社会保障制度によって守られるようになり、一生安泰になりました。
働き者でも怠け者でも関係なく、優秀でも不出来でも等しく同じ手厚い保証がされるようになって、女性たちがどんどん怠け者になっていきました。
ここで戦前と戦後の専業主婦の女性を比較してみます。
戦前以前の女性たちは働き者だった
戦前以前の時代においては、男性は働き、女性は家計、家庭を支え、車の両輪として助け合って家庭を維持しました。
故に、戦前以前の時代では、女性は仕事が出来なければ、一家を支えて養うことが出来ませんでした。
女性の能力が低くては、家庭を維持することが難しい時代だったのです。
大家族制度の中で上手く家庭を回していくためのには、女性も能力の高さが求められて賢い女性が重宝されました。
そして賢い女性が社会に進出して、世の中に君臨していきました。
まさに戦前の女性たちは「能力主義」だったのです。
戦前の女性は、シビアに家庭のお金を管理して戸主(大抵は夫の両親)を支え、家計を切り盛りして一族の子弟たちにも気を配り、子世代への支援にも尽力したのです。
また、社会的には菩提寺や神社を支え、祭りや行事、催し物にも積極的に参加して取り仕切り、「村の仕事」を上手く協力し合って成り立たせ、村の産業である「農業、工業、商業」を支えていました。
当時の村社会は、女性たちが切り盛りして支え、女性によって成り立っていた、と言えるのです。
この女性たちの能力とは、半端ないコミュニティ形成能力であり、自分たちのコミュニティを守るために必死になって力を尽くしていたのです。
実は、これこそが政治力なのです。
つまり、戦前の女性たちは、積極的に政治に参加して采配を奮っていた、と言えるのです。
戦後の平等な社会保障制度によって甘やかされた女性たち
戦後になると、男性が働く時には能力によって差が出ますが、女性に関して言えば、万人が全く平等な社会保障制度によって手厚く老後まで守られるようになりました。
女性たちは、自分の財産を守らなくとも安泰になると同時に政治や経済にも興味を失っていきました。
つまり、自分で自分を守る必要が無くなったのです。
社会保障費は税金から出ているので、本当は自分自身の家庭からも出資しているのです。
ところが、自分自身で社会保障費を稼いでいる感覚が薄いために、潤沢にお上から金銭が降って来る感覚に陥ってしまいます。
そうなると、有効なお金の使い方が出来難くなるのです。
これは、「自分自身で稼いでいない金銭は身に付かない」というカルマの法則に依ります。
このタイプの女性は、現在のトップの世代であり、50歳代~80歳代の年齢層に広くまたがっています。
そして彼女らの政治に興味が無い傾向が、外国から社会保障費を吸われることになる大きな原因となっています。
割を食っている就職氷河期世代以下
このことのしわ寄せを一番受けているのは、下の世代の人たちです。
その人たちとは、バブル世代より下の就職氷河期世代とその下の世代の人たちです。
彼らは、社会保障も当てにできず、自分で稼いで自分の身を守らなければならない不運な世代です。
上の世代が贅沢三昧を尽くして子孫に借金を残したので、社会保障制度は資金不足のために今や崩壊寸前になっています。
上の世代が助けてくれない、誰も守ってくれない大変な世代なのです。
本当はこの世代を助ける方法はあるのです・・・
それは、その上の世代が彼らのために家計を切り盛りしたり、子供の面倒を見るなど、子世代への支援が出来れば本当は随分と助かるはずなのです。
ところが、この核家族化して贅沢を尽くした上の世代は、そんなことに取り組んだことが無いので、脳力不足で出来ないのです。
こういうことは、若いころから訓練しなければ中々できない事なのです。
結局、悲しいことに上の世代の人たちは、自分たちの贅沢三昧のために子世代の未来を食い潰してしまったと言えます。
アメリカの女性の場合
現代の米国の女性たちにも政治に興味のない人たちが大勢います。
それでも彼女たちは、上手く家庭を維持しています。
但し、社会保障費はゼロです。
だから、彼女たちは自分たちの家庭を守るのに必死になるのです。
アメリカで強い女性が好まれるのは、こういう理由によるのです。