【質問】
①で日米中それぞれの立場、②で米中経済戦争 について述べました。
日本は結局、米中のどちらに付くことで安寧を得られるのでしょうか?
【答え】
どちらを選んだとしても、いずれ自立しなければ最終的に同じような運命が待っています。
日本が米国につくと、人が買いたたかれてしまいます。つまり、人が米企業の奴隷状態になるということです。
他方
日本が中国につくと、土地が買いたたかれてしまいます。つまり、国土が中国領となり失なわれていくということです。
それこそ、最悪中国領日本自治区になりかねません。
こういう事態を招いてしまったのは、日本企業が生産の拠点を中国に移してしまったことが原因です。
日本企業は、工場だけでなく技術もノウハウまでも全て中国に与えました。だから中国の工場無しではやっていけなくなっています。
一方米国も同じように生産拠点を中国に移したのですが、技術は渡さなかったので、いつでも撤退可能なのです。
共産主義の中国にとっては、そもそも新しい技術や革新的な技術は必要ないのです。革新的な技術などは、本質的には既存の安定を脅かす脅威となるからです。
中国が革新的な技術を必要とするときは、米国と対抗するために新しい技術が必要になった場合です。
日本がこのような中国に依存してしまったために、革新的な技術が生まれなくなったといっても過言ではありません。
一方、資本主義の米国が日本に求めるものは、常に「革新的な技術」のみなのです。
日本が以前と違って技術の研究開発をさぼっているので、悲しいことに米国にとっての日本の価値が無くなってきています。
研究開発をさぼっている現在の日本のトップは、米国よりも中国との相性の方が良くなってきています。
【中国のやり方】
相手を骨抜きにして、馬鹿にして、武力で支配するのが中国流のやり方です。
中国人は、競争のある(対等な関係)平和は望みません。一方的に弾圧される平和を望むのです。
言い換えれば競争を許さず、一方的な武力による圧政を望むのです。
【日本が二股をかけるとどうなるか】
日本が米中の両方に依存した場合は、日本が東西に分裂することもあり得ます。
ただし明確な分裂ではなく、2つの経済圏が存在するようになるかもしれません。
この場合の米中の支配の仕方は全く違ったものになります。
米国の支配方法・・日本に対して高い生産性を求めます。
中国の支配方法・・日本に対して簒奪(さんだつ)を求めます。強いものが弱者を蹂躙することを望みます。
こういう二つの支配圏が現れた場合には日本人は以下の様になるでしょう。
中国につきたいのは、日本の堕落した支配層でしょう。
一般の日本国民にとっては、中国につくことにはメリットがありません。
中国にとっては、技術は作るものではなく盗むものなので、日本は奪われるばかりになるでしょう。
もし、日本が中国に本当に支配されてしまえば、農業と軍事力だけの国になってしまうでしょう。北朝鮮と同じような国家になるということです。
つまり、中国が日本に望んでいるのは日本の北朝鮮化なのです。