【質問】
スピリチュアルの本を読んでいると、よくクンダリーニ(尾てい骨)のチャクラの話が出てきます。
クンダリーニを活性化すると悟りが開かれるのですか?
【答え】
仏陀以前の時代においては強烈な身分社会制度があり、暴力や抑圧の横行する厳しい時代でした。
その様な社会の縛りから脱却できる強靭な肉体、強い権力、強い法力(ほうりき)を獲得した者が覚者として尊敬されたのです。
だから当時は王こそが覚者であると言えます。
現代人は、自分のメンタルを思い通りにコントロール出来る人間を覚者だと思っているようですが、
何が本当に覚者なのかを一度考えてみた方がいいのです。
現代人は、メンタルを思い通りにコントロールさえできれば、物理的なものまで解決できると誤解しているきらいがありますが、そんなことはありません。
本来は、物理的な問題を解決するためにメンタルをコントロールすることを目指すのです。
クンダリーニを活性化させるとどうなるのか・・・実は体をブースト(覚醒)させることが出来るのです。
仏陀以前の時代は、世の中不健康な人が大半でした。
寄生虫、ウィルス、栄養不良等により、内臓が病んで弱い人が大変多かったのです。
だからクンダリーニを活性化すると、健康維持のために大変有効だったのです。
クンダリーニを活性化させると内臓分泌系を刺激して、免疫力を高めたり、血流や新陳代謝を改善するのに効果を発揮しました。
しかしこれは当時のように内臓に問題の有る時代の話で、現代のように健康で栄養も足りている場合は、実はあまり際立った効果は無いのです。
しかも現代では、身体を活性化させる薬物が巷(ちまた)にあふれています。
例えばコーヒー、栄養ドリンク、エナジードリンク等々・・・
だから現代人にとってはクンダリーニの活性化がさほど意味をなさなくなっているのが事実です。
いわゆる覚者になるためにクンダリーニを活性化すること自体は意味がないですが、健康や精力維持のためにクンダリーニを活性化させることは、有効です。
現代におけるクンダリーニの活性化の効用としては、
①普段はコーヒーや栄養ドリンクなどに身体の活性化を頼っている人や、生活習慣が乱れて体のバランスが乱れている人等は、薬に頼らず自力で不調を改善して健康を取り戻すのに有効です。
②さらに内分泌系を整える作用があるので、免疫力の落ちた人が自力で免疫力を向上させることが出来ます
但し、霊的能力を身に付けたいならば、クンダリーニの活性化だけでなく、他のチャクラも活性化させる必要があります。
そしてもし霊感を身に付けたいのならば、クンダリーニの活性化はさほど重要ではありません。