お金は使い方が肝心で、使い方によって良いカルマを積んだり(幸福につながる)、
悪いカルマを積んだり(不幸につながる)する事になる、と学びました。
それでは、具体的に良いカルマを積んで幸福につながるお金の使い方を教えてください。
【答え】
良いカルマを積むためのお金の使い方とは、お金を私(わたくし)せずに、世の中に循環させることです。
お金が世の中に循環するように管理するのが、最も自他ともに幸福をもたらすお金の使い方です。
これは、企業家が行っているお金の使い方と同じです。
ところが、どんな企業でもトップが財を私(わたくし)しようとすると、どんどん失墜していきます。
お金を貯めること自体は全く問題が無いのですが、お金を貯める動機が肝心の問題なのです。
例えば、正当な報酬を自分で貯めることに対しては、誰からも文句を言われませんが、
従業員を搾取して得た不当な利益を貯め込むと、当然従業員の反感を買うことになります。
そしてそのお金を使う時の動機が最も重要です。
お金とは、人から権利を奪うことが出来る道具なので、人から不当にお金(権利)を奪ったり、
人の権利を不当にお金によって奪うような蛮行(悪意から来る)を働くと、
蛮行を働いた人の想念(動機)が他の人(奪われた側の人々)の心に伝染していくことになるのです。
奪われた側は、そのお金の使われ方を見本として学んでしまい、踏襲する可能性があるのです。
お金イコール権力である、と言えます。
お金を使って人の権利を奪うと、奪われた側も同じようにお金を使って人の権利を奪おうとするようになるのです。
このようにしてお金を使う時の動機(想念)とカルマは人から人に伝染していくのです。
そして、こんな動機を持ったお金が世の中に循環するようになると、お金によって権利を奪い合う社会に変質してしまうのです。
あくまでもお金は道具でしかなく、お金を媒介として想念とカルマが人から人へ伝播していくのです。
「金は天下の回りもの」と言いますが、大金を預かっている人は、社会に対する大きな責任を負っているということです。
お金は権力なので、権力者はその使い方次第では大変大きな負のカルマを積み上げることとなり、個人では取り返しのつかない事態を世の中に引き起こす可能性があるということです。
さらに、お金を世の中に循環させるためには、お金を私(わたくし)するような人には渡してはいけないことになります。
お金によって良いカルマを積むためには、お金を世の中に循環させるだけではなく、
お金を渡す相手のお金の使い方までよく観察して、人にお金の悪いカルマを積ませてはいけない、ということです。
尤も、日々の暮らしにあくせくしている一般庶民にとっては、世の中に大きな影響を与えるようなお金の使い方をするのは不可能に近いですね。
しかし、日々の暮らしの中で循環できるようなお金の使い方をしていれば、良いカルマを積んでいくことが出来ます。