お金によって幸福を得るためには、日常のお金の使い方が重要だと学びましたが、それでは
「財を増やすお金を稼ぐ方法」とはどんなものかを教えてください。
【答え】
本当にお金を稼ぎたいなら、ひたすらお金を稼ぐことだけを考えて行動するのみです。
今のあなたの立ち位置で、もしあまり稼げていないのなら、あなたは新しい立ち位置を獲得しなくてはならないはずです。
その現在の立ち位置を一生続けても大金を稼ぐことは出来ません。
もしあなたが、お金を稼げないことに不満を持っているとしたら、あなたのすべきことは、あなたの立ち位置を変えることです。
それでは「立ち位置」とは何でしょうか?
立ち位置とは、自分はこういう立場のこういう人間だ、という社会的認識の事です。
自分が生きている人生において、自分自身だと思っている核のようなものです。
あなたはその自分の立ち位置を捨てることが出来ますか?
実は、人は立ち位置を捨てることが出来るほどお金が好きではありません。
人がお金を欲しがるのは、何か目的があるからであり、欲しいものがあるからです。
人が立ち位置を変えると、欲しいものまで変わってしまいます。
人は、今まで欲しいと思っていたものを捨ててまで、お金を稼ぎたいとは中々思えるものではありません。
人は、今欲しいものに縛られていて、自分自身を変えることが出来ないので、お金も稼げなくなっています。
現在の欲にがんじがらめになっているのです。
だからお金を稼ぐためとはいえ、欲望を捨て去ることが出来ないのです。
その欲望こそが、その人のタンハー(渇愛)と呼ばれるものです。
その欲望である立ち位置(タンハー)を維持するために人はお金を捨てている、とも言えます。
人がお金を稼ぐためには、他の事には目もくれずに、一心不乱に利益を求めて行動し続けるべきなのですが、旧来の価値観(立ち位置、タンハー)が邪魔をして、それを捨てさることができないので、稼げなくなっているのです。
そして、日本人はこの傾向が強いのです。
人は、一心不乱に働いている時は貧しさを感じないものです。
人生が充実していれば、人は貧しさを感じないし、不満も起こらないのです。
無能な、働かない人ほど金を求める傾向が強いのです。
空虚な人生をお金で埋めようとするからです。
何を捨て何を守るかが大変重要です。
捨てるべきものと守るべきものを取り違えている人が多いと言えます。