守護霊はボランティアのような精神で、守護することを引き受けるのではありません。
他人の人生に介入することは大変なリスクを伴うので、自ら進んで引き受けるようなことではないのです。
守護霊という大役を無暗に引き受けようとすることは、例えば出所不明の子供を養子に貰い大変重い責任を負ってしまうようなことです。
ですから、自分の直系の子孫が困難を抱えているなどの切実な事情が無い限り、自ら進んで引き受けるものではないのです。
他人の家系に土足で入り込んでその人生をかき回すようなことをすれば、自分が霊的な責任を背負うことになり、余りにもリスクが大きく、進んで引き受けられるようなものではないのです。
そもそもカルマの轍(わだち)に邪魔されて、したくてもできない可能性があります。
そのようなことを安々と引き受けて守護霊になれる存在は、カルマの枷(かせ)から解放されている神霊的存在か、または本人のカルマによって引き寄せられた邪悪な霊(馬が合うレベルの邪悪な人に憑く霊)ということになります。
守護霊には、自分の残した課題(カルマ)を解決しなければ、自分自身も身動きが取れずに苦しいので、守護霊を引き受けざるを得ない事情があります。
これは、自分が抱えている病気から自身が逃れられないのと同じです。
結局、自分自身のカルマは、子孫に残しやすいので、子孫の守護をする場合が多くなります。
もし、他人にカルマを沢山残してしまった場合は、他人を守護することになります。
誰を守護するかは、文化圏によっても違います。
守護霊は守護をするという修行を通して、自分自身の霊格を高めていくことが出来ます。
修行によってカルマから解放されていくと、更に強い力で子孫を守護することが出来るようになります。
霊界も厳しい修行場なのです。
人は、死後に霊的な強い力を授かるのではなくて、死後も霊格は全く変わりません。
だから先祖は、子孫を守りたい気持ちと自分自身が向上したい気持ちから縁のある人を守護するようになるのです。
そして守護霊修行で霊格が高くなっていくと、場合によっては神霊にも近づくことが出来ます。