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怒りがふつふつと湧くとき その①コントロール方法(2023年3/22)

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【質問】

「思い出してはふつふつと湧いてくる怒り」というものがあります。

過去の体験なので変えることも無くすこともできません。

そして思い出しては怒りが湧いてくるので、現在の人間関係にも影響を与えてしまいます。

この怒りを無くしてすっきりするにはどうすればいいのか教えてください。

【答え】

過去に怒りが湧いた体験があって、現在もなおその怒りがふつふつと湧いてくるならば、その体験に関係している「カルマ」が解消されていないことを表しています。

つまり、今後似たような体験をすれば、間違いなく同じ状態になって怒りが再燃することになります。


もし、原因のカルマが解消されていれば、ふつふつと怒りが湧くことは無くなります

逆に言えば、そのカルマを解決するまでは、何度も「怒りの再体験」をすることになります。


怒ることの意味

誰かに対してふつふつと繰り返し怒りが湧いてくるという事は、「自分がその相手に縛られているという妄想がある」ことを表しています。

という事は、「自分が常に相手を縛ろうとしている」ことを表しています。

表裏の関係です。

相手に縛られていると思うので、腹が立ってくるのです。

その思いを手放せば(カルマの解消)怒りは湧いてこなくなります

それでは、怒りを手放しさえすれば、万事解決するのでしょうか?


旧来の仏教の誤解・・怒りを手放しさえすれば問題が解決するのか?

「怒りを手放しさえすれば、問題が解決される」というのは、旧来の仏教の考えであって、本来の仏教を誤解したところから出てきました。

旧来の仏教は、「怒りを手放しさえすれば、問題が解決して心穏やかになり幸福になる」と信じ込んでいますが、

本来の仏教においては、

「怒りを手放すことでやっと自分自身を客観的に見られるようになり、問題を解決するためのスタートラインに立つことが出来る」と教えたのです。


例えば

昔、鳥の様に空を飛べるようになりたい人がいました。

朝から晩まで手をバタバタ羽ばたいて、周囲の人から気違い扱いされていました。

何とか飛べるようになりたいので、繰り返し続ければきっとそのうちに羽が生えてきて飛べるようになるに違いない・・という妄想を抱いていました。

この切望の感情に支配されて羽ばたき続けている限り、この人は永遠に空を飛ぶことは出来ないでしょう。

でも、その感情を捨て去って正常な人に戻り、飛びたい信念も諦めてしまったら結局飛べるようにはなれません。


もし、飛びたい切望の感情を一度捨て去って、自分の状態を客観的に捉えて別の合理的な方法を模索して試していけば、ライト兄弟の様に飛べるようになるかもしれません。



ここから分かることは、空を飛びたい感情と信念を両方捨て去りさえすれば、心が平穏にはなりますが、問題が解決するのではない、という事です。

自分の状態を客観的に捉えることによって、別の方法を試さねばならないということです。

そして、客観的になるためには信念を温存しつつ、ふつふつと湧いてくる感情を鎮めなければいけないという事です。

鳥のように飛びたいという「感情と信念」を両方捨て去ってしまえば、何も解決しない上に進歩発展もなくなるのです。

誤った考えを如何に捨て去り、正しい考えを如何に導き出すか・・が本来の仏教の教えなのです。


実は怒ること自体は、何ら問題はないのです。むしろ過剰に怒りを抑え込むと、人は非常に残酷になる傾向があるのです。

その②怒りを過剰に抑え込むことによる人間社会の問題・・に続きます

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