あなたが今生を通して出会う人々全員が、あなたのソウルメイトです。

人間が一生のうちに出会える人間、人生を通して認識することができる人の総数というのは、どんなに社交に明るい人でも実は意外と少ないのです。

全人類は現在60億人程度いると言われてはいますが、その中でもあなたが実際に直接出会い、話すことができる人間の数は、たとえネット社会が発達し、世界中の人間と手軽に会話できるようになった現在でさえ、10万人も100万人も行かないでしょう。

あなた方は出会った人間をえり好みして「ソウルメイト」と呼ぶようですが、実際にはあなた自身が好きになる、嫌いになることすらできない人間の方が全人類のほとんどを占めます。

あなたが今生を通して出会った人間は、あなたが歩んできた人生、霊的な成長の道そのものです。あなたが生きてきた証であり、経験してきた足跡でもあります。

今まで出会ってきた人全員が、今のあなた自身を表現しているのです。

もちろん、親密な間柄というものは存在します。しかし、それらも、実はあなた自身の身勝手な判断である「好き嫌い」という感情によるジャッジの表裏でしかありません。

自分自身の人生の足跡を表す旅の道中の景色をえり好みしてもあまり意味はありません。

繰り返しになりますが、あなたが出会ってきた人々は、全員があなたが歩んできた人生そのものであり、あなた自身を表現しているソウルメイトです。

あなたが出会ってきた人々は、あなたの魂の形そのものを表しています。全員があなたの反映であり、鏡なのです。

では、親しい間柄はどのように解釈すれば？

それは実は立ち位置の問題に過ぎません。

あなたにとって親しい間柄というのは、旅の場所や景色が変わっても変わらない手足、体のようなものです。

あなたにとって身体は必要なものでしょう？互いに霊的に必要としているから親密なのです。

親密であることが好き嫌いを表すわけではありません。ましてや道中眺める景色が変わるわけでもありません。

親密というものは、今のあなた自身を保つために必要な人という立場でしかないのです。

立場が変わると必要な人間も変わります。

カルマを解く、人生を変えることであなたの体質は変わり、同じように人間関係は変わります。

現在の人間関係の在り方、親密な人々は現在のあなた自身が形作ったものであり、あなた自身が必要としている関係です。

もしもあなた自身が変わり、社会的役割が変わると、あなたにふさわしい人も自動的に変わります。

人間関係というものは、本当に必要なくなった時には特になんの感情もなく、ただ自然に疎遠になるものです。

逆に人間関係に何らかのしこりを抱えているとしたら、それはあなた自身のカルマがその現実にふさわしい人物を引き寄せているだけかもしれません。

あなた方が人を身勝手な理由でジャッジするためにソウルメイトという言葉を利用するのはただの徒労に終わる可能性が高いのです。

（あまり他人をえり好みしていると人生は狭いものとなります。

経験はあなたを育てます。他人という存在はあなたにとっては素晴らしい発見や経験の塊です。）