【質問】
上の記事からニートが社会にとって必要な存在だと分かりました。
それでは、実際に「ニート」になる人には、どんなタンハー(渇愛=世界観)、カルマ的原因があったのでしょうか?
【答え】
ニートになる人生を選ぶ人には、夫々異なった原因がありますので、一括りにして説明することは出来ません。
今回は、その中の一例であるA氏の場合を見てみましょう。
昔の特権階級と低い身分のA氏
【昔】
地位の高い者は、概して働かずに楽をする傾向がありました。
それが身分の高い者の特権だったのです。
能力とは関係ありませんでした。
逆に身分の低い者は、一生懸命働いて生活費を稼がざるを得ませんでした。
【A氏の前世】
地位の高い者は、身分の低いA氏から見ると働かずにぐーたらしているように見えました。
そして働かずに楽をしている彼らをうらやんでいました。
A氏は、よく働く自分の勤勉さを鼻に掛け、身分の高い者を「穀潰し(ごくつぶし)」と非難することが快感でした。
さらに働かない特権階級を無能だと非難していました。
A氏は、地位の高い者を貶めなければ気が済まない「タンハー(やむにやまれぬ欲求)」を持っていたのです。
このA氏は、
①働かずに楽して過ごすことが羨ましい
②特権階級の者を非難して貶めたい
この二つを携えて現代に生まれ変わります。
現代の特権階級
【現代の特権階級】
特権階級になるためにはよく働いて、自分の高い能力を示せなくてはいけない時代になっています。
現代は、高い能力の者が特権階級になる時代です。
ゆえに働き者しか特権階級になれなくなりました。
よく働かないようなら、特権階級から転がり落ちてしまうのです。
これはよく働く人の身分が、昔(低い身分)と今(特権階級)で完全に逆転しています。
これを「カルマの反転」と言います。
カルマが積み上げられすぎると必ず反転現象が起こるのです。
【今生のA氏】
身分の高い特権階級を貶めなければ気が済まないタンハー(渇愛=歪んだ欲求)を前世から持ち越しています。
もし、A氏が今生でしっかり働いて能力を出せば、貶めるべき対象である地位の高い身分になってしまいます。
元々のA氏の理想は、働かずに楽をしてさらに身分の高い者を非難することでした。
現代で地位の高い者を非難できる立場を維持するためには、低い身分を保つために働かないことです。
前世で理想だった、働かずに楽をしてさらに特権階級を非難して貶めることの両方を叶える手段が「ニート」なのです。
ゆえに「ニート」であり続けるのです。