【質問】
世の中には、良い人なのに事故や事件に巻き込まれたり、災難に遭ったりする人がいます。
因果応報から考えると、悪い人が酷い目に合うのが理に適っているように思うのですが、どうしてそうなる場合があるのですか?
【答え】
先ず、この場合の「良い人」とはどういう人なのかを、考えねばなりません。
あなたにとっての「良い人」は、次の3パターンに分けられます。
①あなたにとって都合のいい人
②あなたにとってはどうでも良い人
③あなたから見ると良い人に見えるけれど、知らないところで悪事を働いている本当は悪い人
それでは夫々を見ていきましょう。
①都合のいい人
あなたにとって都合のいい人とは、あなたに対して反対意見や嫌なことを言わない人です。
そして、あなたの考えや行動に賛同してくれて合わせてくれる人です。
こういうタイプの人は、主体性が無いので他人の都合に流されるタイプです。
自分の行動や考えに責任感が無いので、無自覚に悪いことを行っても気が付かないタイプです。
無自覚の悪行でも、相応のカルマを積むことになります。
カルマはそのエネルギーの「+と-の法則」によって、必ず積み上げたものとは逆方向の力が働きます。
悪いことをしているならば、本人にとって不都合な事故や事件が起こることがあります。
つまり、あなたから見ると、良い人なのに悪いことが起こったことになるのです。
②どうでも良い人
あなたにとって「どうでも良い人」とは、親しくなく交流しないので、気にかける必要が無いタイプです。
あなたにとっては害されることが無く、関わらない人なので、良い人の範疇に入ります。
このタイプの人は、人と関わることが少ないので仲間が少なく、日頃から孤立していることになりがちです。
孤立している人は、助け合う仲間が少ないので、災害や事件、事故に対する対策も自分でしっかり取り組む必要があります。
孤立している人が、危機意識を持たずに無防備にしていると、味方がいないために犯罪などのターゲットになり易くなります。
あなたから見ると、良い人なのに酷い目に遭うことになるのです。
③善人の顔の裏で悪行に手を染めている人
このタイプの人は、勿論悪人です。
あなたが本人の悪行を知らないだけか、又はあなたに悪行を隠している可能性もあります。
悪いことを意識的にしているのですから、当然周りからそれに対する反発や仕返しを受けることになります。
あなたから見ると、良い人なのに事件や事故に巻き込まれることになるのです。
ここまでは、人間世界で通じる理屈ですが、この理屈は自然界では通じません。
人間の法則は、自然界には通用しない
どんなに良い人でも、ワニが群がる沼に落ちれば食べられてしまいます。
どんなに良い人が集まっていても、地震や津波を防ぐことはできません。
地球は地球の自然界の法則によって動いており、時によっては地震や津波や噴火を起こします。
つまり、人間社会の理屈は自然界の法則には通用しないと言うことです。
自然界の法則が全てを飲み込んでしまいます。
逆に全てが人間中心に動いていると思うならば、傲慢で非現実的と言わざるを得ません。