【質問】
先日、銀座の高級宝飾店に強盗が押し入って、白昼堂々とショーケースの貴金属を強奪する事件が発生しました。
その様子が通りががりの人達に動画で撮影されてネット上にも拡散されていました。
その犯人の殆どが19歳以下で、16歳や高校生の少年も含まれていました。
この犯人には他に指示役がいるとの話もあります。
そして、杜撰な計画の元、逃げる手立ても行き当たりばったりで、あっという間に逮捕され、盗品も回収されました。
この犯罪に利用された少年たちは、信じられない位に自分たちが行ったことの意味や社会的責任に疎く、自分の人生をこの一件で台無しにしてしまったことも理解していないようでした。
これこそ本物の「愚か者」ではないでしょうか?
そして、この手の事件が今頻発しています。
中には殺人まで伴った悲惨な事件もありました。
大方の犯人は、ネットで募集された「簡単に高収入を得られる仕事」に気軽に応募して、事件参加に至ったようです。
どんなに高収入でも、それが強盗や殺人という犯罪の壁を簡単に乗り越えてしまう動機になるところに、今までの世代には無い恐ろしいものを感じます。
この今のZ世代若者の犯罪が、どうやって現れたのかを教えてください。
【答え】
愚かで考えなしの若者は、昔も今と同じように沢山いました。
でも昔は今のように、彼らがまとまって大きな犯罪を犯すようなことは、あまりありませんでした。
なぜなら、昔は全国の愚かな若者を集められるようなSNSが存在しなかったからです。
今はSNSの登場によって、愚か者を集めて指示する者が現れたために、愚か者の行動が今までよりもアグレッシブになっているのです。
そしてSNSによって簡単に集められた愚か者を使った犯罪が、グローバル化しているのです。
なぜZ世代の若者が愚か者になったのか
特にZ世代の若者は幼い時からスマホ世代で、この便利な文明の利器を使いこなしています。
そして彼らは、分からないことなどがあれば自分で考えずに直ぐスマホで答えを探す癖がついています。
つまりスマホに盲目的に従うことが習慣になっているのです。
ちょうど、現在の高齢者が、若いころからテレビを盲目的に信奉していたのによく似ています。
この「自分で考えずに常に誰かに丸投げにする状態」こそが「愚か」なのです。
彼らはニュースにもあまり興味がなく普段からニュースを見ないので、世の中に若者を使った強盗が流行っていることも知らない可能性があります。
そして、スマホを通してやって来る命令には迷わずに従ってしまう習慣が身に付いているのです。
指示役は、なるべく面識のない若者同士を集めるので、若者はお互いに助け合ったり相談したりができないようになっています。
彼らの内には返り討ちに合って殺害されたものまでいます。
殺されても逮捕されても、指示役から簡単に切り捨てられてしまいます。
以前に逮捕された指示役のルフィのような存在は、まだまだ沢山いるのです。
暴力団が、新手の資金集めに乗り出している可能性があるのです。