【質問】
今回の選挙では、大阪の維新が圧勝しました。
大阪以外では初めて奈良県知事も維新が獲得しました。
特に大阪でのこの維新の圧倒的な支持はどこから来るのでしょうか?
また維新は、これからIR誘致に取り組むことになります。
このIR誘致は、大阪にどういう功罪をもたらしますか?
【答え】
大阪において維新が選挙に大勝した理由は、旧来の政権が過去に独占して還元しなかった大阪の利益を、地元に還元しているからなのです。
旧政権は、それだけ大阪の利益を吸い上げて東京の党本部に回していたのです。
大阪は今や完全に地方扱いになっており、
ここに大阪という地方の活性化のために「働く維新」VS「働かない旧政権」
という構図が出来上がっています。
維新の施策によって
大阪駅周辺を大きく作り変える都市開発で、梅田周辺が奇麗になったり、
幼稚園、こども園の無償化から始まって私立を含む高校の授業料無償化や、公務員の給与引き上げ等は、大阪府民が実感できるところでしょう。
だから大阪府民の支持が集まるのです。
これは、大阪という地方から生み出されたお金をどこに回すのか・・という問題なのです。
大阪の自民党は、この資金を私して公共事業や道路公団などに回すことにより、東京の党本部の強力なバックを得ていたのです。
でも、肝心の大阪には還元されていなかったのです。
一方維新は、貢ぐべき党本部などが無いために大阪自身のために資金を使うことが出来るのです。
しかし、それでは自民の様な強力なバックを得ることができないので、資金の一部を中国関連に回すことによって、自分たちの利益基盤を確固たるものにしようとしているのです。
結局大阪は過去、東京の資金を調達するための金を吸い上げるハブとして利用されてきたと言えます。
ゆえに大阪自民が利益を配分して東京に回してきたのです。
大阪の維新は、大阪の利益にならない自民党本部に媚びを売らなくて済む代わりに、中国に対して媚びを売って維新と大阪の利益にしようとしているとも言えます。
それでは、維新が推進している「IR誘致」とは一体何でしょうか?
これには、中国への単純な媚びだけではない、複雑な裏が隠されています。