【答え】
例え国家を裏切ったとしても、裏切りそのものでは個人的なカルマを積むだけで、国家を転覆させるような大きなカルマを積むわけではありません。
そもそも裏切る行為とは、その対象(この場合は国家)に対して精神的に帰属していないので可能になるのです。
この場合には、裏切られるカルマを持っているのは国家の方になるのです。
裏切る側が心理的に国家に帰属していない状態とは、裏切っても裏切らなくても、どちらに転んでも、いづれ追い詰められるかもしれない、という覚悟があることを表しています。
これは、外部から潜入したスパイと同じ心理状態と言えます。
この様な立場の人は、個人的なカルマは積んだとしても、自分のせいで国家が傾く等という事はほぼありません。
もしその人が裏切らなければ、代わりに他の人が裏切ることになるだけです。
つまり、国家体制そのものの方に問題があると言えます。
故に同じ体制を続ける限り、いづれ誰かに裏切られることになります。
裏切者が一人抜けたとしても、その立場に必ず別の人が収まることになるのです。
つまり、その立場の人がいなければ、その体制(国家)が回らないことを表しています。
裏切者を出したくないならば、国家の体制を変えていく必要があるのです。
イノベーションをしない限り、裏切りを無くすことは出来ません。