【質問】
現在、所得税を上げる、消費税を15%に引き上げる等の増税の話が色々出ています。
戦争とコロナの影響で物価が高騰して、国民の生活は苦しくなるばかりです。
今回の増税の必然性とその結果の国民への影響について教えてください。
【答え】
今回の消費税と所得税の増税において、増税する側は全体のことについては殆ど何も考えていません。
これは
所得税派VS消費税派
の権力闘争なのです。
いわば同じ財務省の中の派閥闘争なのです。
それぞれ自分が属する組織で使えるお金を増やすのが目的です。
「所得税管理」利権派VS「消費税管理」利権派
で利権争いをしていることが税金を釣り上げているのです。
一方が増税に成功すれば、他方が「自分たちばっかりずるいずるい・・・」と思うのです。
どんなに税金が上がっても自分たちの組織が潤わなければ、彼らにとっては何もならないのです。
いかに上手い理由をつけて正当に国民から搾り取るか・・が腕の見せ所です。
予算が持たないというのは口実であって、実は自分たちの権威を保てるだけのお金が足りない、という意味なのです。
徴収された税金は、諸経費として使われ、雑費として消えていきます。
「資金が増えたのだから、今まで以上に使っていいよね・・」となり、各々の組織の自由裁量権となっています。
このことは、
国民VS支配者
の様相を呈しています。
【増税が続いて国民が貧しくなるとどうなるか】
増税によって国民がどんどん貧しくなると、中には飢える者が出るようになります。
そこまで国民が貧しくなった場合、影響は以下の2パタ-ンに分かれます。
①飢えた国民が内部から暴動を起こす場合
現在の中国がこのパターンにあてはまります。
②国民が飢えるくらいに貧しくなることは、国力が著しく落ちることを意味します。そうなると外部から侵略されることになります。
まさに現在の日本がこのパターンに入ります。
*古代インドで栄えたマガダ国のマウリヤ朝は、アショーカ王の全盛期にはインドの南端部分を除くインド亜大陸全域を統一しました。
ところがアショーカ王の死後に重臣たちが限りある国の財政の奪い合いをした結果、国家そのものが疲弊して外部からの侵略を許してあっという間に滅びました。
日本がこうならないことを祈ります。