人は、古今東西において、
「人間の集団的同意」を神として崇めてきました。
社会において何が「道徳」で「善」で「悪」かは、全て人が決めてきたのです。
しかし、
「誰かが決定したことになると、あらゆる方面と折り合うことが難しくなり、角が立つので、神という存在を作り上げたのです」
だからどういう神を崇めるかは、人が決定しているのです。
「人の方がその神を崇めると決めた」にもかかわらず、
人は、
「神が人に崇めさせている」と勘違いしているのです。
つまり人は、神を依り代(よりしろ)にしている、言い換えれば、世の中を円滑に運営するために神に頼っている、と言えるのです。
従って、
「神の存在が無くなると社会の精神的な規範が無くなり、社会が崩壊してしまう」
と言えるのです。
・
【一神教の神】
一神教の神は、その民族のための神であり、その民族をえこひいきして導き、他の神を打ち滅ぼす神です。
その民族の権力の象徴であり、その民族は神のもとに全てを牛耳られている、
と言えるのです。
神に従わなければ、打ち滅ぼされる神なのです。
・
【多神教の神】
日本の神道の神々は、もちろん多神教の神様です。
この神々は、もちろん他の神を打ち滅ぼす神ではありません。
日本の人々は、神様に理想足る偉人の姿を求めています。
神様とは、最も尊敬に値する存在なのです。
日本の神様は、人を導いてはくれますが、えこひいきはしません。
導きはしますが、何かを強要したり、罰を下したりはしません。
頼られれば力を貸して導きを与え、見守る神様です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【質問】
「神」と呼ばれている存在は、「人が集団の合意の下に作り上げた存在」だと分かりました。
しかし、架空の存在などではなく、霊的に実在する存在でもあります。
この「霊界の知恵者に訊く」のサイトでも、何度か神様のメッセージを届けて参りました。
この霊的存在の神様と人が作り上げた神様の関係はどういったものになるのでしょうか?
【答え】