私は長年オーラを感じる練習・修練を積んできており、実際に人の健康や感情・オーラの状態を知ることができるまで感覚を鍛え上げてきました。
感じない人や信じない人にとっては、そもそもオーラなんて存在するのか?ただの迷信やでまかせではないのか?と懐疑的になるでしょう。
実際、「オーラ」という言葉を巧みに利用して人をだましたり、信仰紛いの壺を売りつけるような商売は後を絶ちませんから、そう思うのは全く無理のないことです。
しかし、このような「人をだます商売」をしているのは、別にスピリチュアルの分野に限りません。
水素水を売りつける人、新興宗教でツボを売りつける人や、有機農法を唄って特定薬品を使って育てた野菜を売りつける人、FXや株取引で人を上手に誘導して利益を吸い上げる人。ギャンブルで金を巻き上げる人、廃品回収を唄って貴金属を巻き上げる人、美顔整体を唄って多大な利益を上げる人。脱毛サロン等もその類と言えるでしょう。
極論ですが、医者という商売もほとんど効果のないことがわかりきっている気休め程度にしかならないような、必要ない「風邪薬」や「痛み止め」を売りつけていますから(病状にもよりますが)、これらはすべからく「人をだます」という点にかけては似たような商売だといえます。
私ははっきり言ってしまえば人を騙すような商売が「好きではありません」が、これらの商売の需要、そして求められる役割ゆえに存在していることも分かっているつもりです。
ゆえに、上記の目的を果たすための「オーラ」と呼ばれる存在についても、語り始めると尽きないのですが、
ここでは、上記の「人をだますためのオーラ」とは無関係に、純粋にオーラとは何か?その正体を書き連ねていきます。
オーラの正体
オーラとは人体が物理的・化学的に代謝することによって発している音波、匂い、飛散物質、代謝振動を総合したものです。
ざっくばらんに言ってしまえば、オーラとは「音」そのものだといえます。
音とは振動です。振動とは、言い方を変えれば物理学的に「波動」と呼ばれているものです。
波動とはエネルギーを伴う物理現象であり、観測したり、実際に感じとることができるものです。
非常にわかりやすい例を挙げるならば、それは「心臓の鼓動」です。あなたは、じっと座っているときに自分の心拍を感じ取ることはできるでしょうか?
手足や頭が、身体全身が心臓の鼓動に合わせて揺れ動いていることを感じることはできますか?そして、心臓の音、血流の流れる音が聞こえるでしょうか?
そして、心臓のゆらぎによって起こる、独特な振動を感じることはできますか?
この感覚の延長に、オーラの世界は存在しています。
オーラに色はない
よく、あなたのオーラは何色?とか、オーラカラー診断、オーラ占いといったオーラを利用した様々なスピリチュアル診断が存在します。
しかし、オーラは音であり、振動であり、波動です。厳密にいえばオーラが光ったりはする(光っているように感じる)のは嘘ではないのですが、しかし人間が感じるのと、物理的に機器を使って観察できる、というのは、まったく次元の違う話になります。
例えば暗い沈んだ気持ちの時に、あなたの気分は何色だと答えますか?青でしょうか?黒でしょうか?しかしまさか、暗い気持ちの時に黄色一色や光り輝く青を選ぶ人はいないでしょう。
そう、人間は不思議なことに、感情をカラーとして認識しているのです。
音にも同じように感情があります。坂本九 の明日があるさを聞いて何色が思い浮かぶでしょうか?例えば、黄色や白、オレンジでしょうか?おそらく真っ暗闇の黒を思い浮かべる人はいないでしょう。
ベートーヴェンの運命を聞いて、柔らかい青を思い浮かべる方は少数派だと思います。
音は振動であり、色もまた物理的には同じように振動しています。オーラは人間の五感では見えないし、聞こえもしませんが、肌で感じ取ることができる振動として存在しているのです。
人間は感情を色として解釈します。それには目から入る光のみならず、聞こえる音、そして痛み、味といった感覚、さらには解釈までも含まれます。
オーラは人間の身体から放たれる振動であるがゆえに、そこには様々な感情がこもっています。
元気のない細胞は特有の弱弱しい波長を放っていますし、怒気にあふれた人の身体からは、おぞましく感じるような波長が放たれています。
これを人間が感じた時に、それらを「色」、「カラー」として解釈するのです。
世の中には、例えば音を色として感じる感覚の持ち主や音楽家が実在しています。
このような方々も、この人間の「あらゆるものを色として認識する」能力が強く出た例と言えるでしょう。
既にお気づきかもしれませんが、オーラには五感で感じられる色はありませんので、写真に撮ることは不可能です。
もしも何らかの波長を色として感じているとしたら、赤外線や紫外線カメラ、MRI造影のように、どの波長を、どの色として認識するのか?という客観的な研究が不可欠となりますが、そのような文献や論文は見当たりません。正直、これらの計測装置は、きわめて信ぴょう性に乏しいと言わざるを得ません。
そのため、オーラのカラー診断は断言してしまえば偽物である可能性が高いものとなります。
占いは不可能だが予測はできる
オーラのカラーは視える者からしてみれば、現在の本人が持っているメンタル、そして代謝、健康状態を反映したものとなります。
視える者からしてみれば、これはCTやMRIで撮影した画像診断と同じです。
現在の代謝や健康状態、感染症や衛生、不健康な部分、そして病気や不健全なメンタルを見抜く材料にはなりますが、これらを占いに使う、未来を言い当てるために使うのはちょっと用途がおかしい気がします。
それでもあえて言うならば、オーラによって未来を予測をすることはできます。
MRIで大きなガンが発見されれば、命が長くないという予測を立てることは可能ですし、もしも動脈瘤が発見されれば、将来命に係わるかもしれないと断言できるでしょう。
震源地がわかれば、どこまで地震が波及するかを先に予測することができます。
現在の気圧差を知ることで天気予報が作られます。
オーラも同じように、身体の代謝の異常、そしてメンタルの異常を発見するためのバロメーターとなります。
異常が発見できれば、将来もたらすであろう危機的状態を予測することができるのです。
この危機的状態を変える手段は、もっぱら本人の生活スタイルや意識を変えることです。
何かオーラの色をサポートするものを買うとか、お札や壺を買って浄化するという手段では根本解決にはなりません。
あくまでもこれらは気休めであることを覚えておくといいでしょう。
オーラの色はコロコロ変わる
オーラの色は身体やメンタルの状態を波長としてあらわしているものですから、その時の心の状態で色は大きく変わります。
酒に酔っている、もしくは二日酔いの状態では粘液質の乳白色のオーラが全身に纏っていますし(実際にも身体に代謝障害が起きているでしょう)、楽しいことを考えている人のオーラは明るく活発に輝いています(メンタルの状態は自律神経を介して代謝を大きく変化させます)。
オーラの色は常に一定ではありません。目の前にいる人が好きな人か、嫌いな人かだけでも180度変わります。
愛する人が目の前にいればピンク色のオーラで身体が満たされるかもしれませんし、恐ろしい人が目の前にいればオーラも濃青になってしまいます。
オーラの色はこのようにコロコロ変わりますから、オーラのカラー診断や、オーラの色で相性・将来を診断することは不可能です。
オーラの意義は
現代医学のレントゲン、MRI、CTでは到底測定不可能な代謝障害、健康異常、メンタルの損傷や不調を知ることができるという点がオーラの最大の特長と言えます。
オーラは身体が代謝をした結果として放たれる振動ですから、健康を抜きに語ることはできません。
人の身体から出ているオーラを感じ取る練習を熟達していない「自称オーラが視える人」は、印象から出まかせを言っていることもあれば、もしくは「自分の心や身体から出ているオーラを感じている」こともあります。人の身体よりも自分の心から出ているカラーの方が人は感じやすいのです。
自分の出している他人に対する感情を、他人が出しているオーラだと誤解しないように気を付けなければなりません。
匠の技を身に付けている鍼灸師や整体師、カイロプラクターにもこの独特な感覚を持っている人がいます。もっとも、その感覚をオーラやカラーとして認識しているのはおそらく少数派です。
本人のオーラや家族のオーラ、そして心の癖を知ることで、代々受け継いでいる身体の傾向、病気や、先祖から受け継いだ心の性質も予測することができます。
そして、この脈々と受け継がれている「癖」の中には不健全なものが数多存在します。これらが様々な心身の不調や病気を引き起こす引き金となることがあります。
先祖から受け継がれる因縁によって苦しむ、というのは実は妄想でもなんでもなく、実際に非常に良くあることなのです。
ただし、これらの解決策は何かに祈ることでもなければ、お祓いをすることでもありません。そんなことに時間を割くよりも、原因を観察するための瞑想に時間を使ったほうがよっぽど有意義な結果をもたらします。
この観察瞑想を熟達することでも、オーラを見ることができるようになります。
オーラは実に様々な心の癖を教えてくれます。
悪癖があれば意識して改善する、それだけでほとんどの心の病気は快方に向かうものなのです。