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グローバル化の時代に生き残るには?価値観の多様性

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ブッダの教えに「諸行無常」があります。

あらゆる一切のものは変化して行き、変わらないものは何一つない、という教えです。

価値観もまた諸行無常であり、常に変わり続けているものです。

世の中で常識とされている価値観や道徳、正義は、時代が変わることによって、大きく変化してきました。

今からすると全く信じられませんが、日本でも戦争は産業を発展させ、生活を豊かにしてくれる、と信じられていた時代がありました。

第二次世界大戦によって日本が敗北し、多くのものを失った結果として、戦争は何があっても避けるべきことだと認識されるようになりました。

日本人は敗戦の経験を通して、ようやく戦争がもたらす悲惨さが、身に染みたのです。

日本などでは戦争は悪いものだという常識が一般化していますが、世界中のあらゆる国家や指導者が、戦争が悪いと認識しているわけではありません。

現在、資源獲得や国土の拡大を狙ってロシアは領土侵略を進行中です。

ロシアに限らず、戦火を利用して大きな利益獲得に乗り出しているアメリカや、他国の軍事侵略を虎視眈々と狙っている中国。

これらの国家は、戦争を行うことが、自分たちにより多くの利益をもたらしてくれると考えているので間接的、直接的、または積極的に戦争を起こそうと画策しているのです。


もし第二次世界大戦で日本が勝利を収めていれば、これらの大国と同じ道を歩んだかもしれません。

日本でも戦国時代等の、戦で領土を拡張し続けなければ滅ぼされた時代が、ありました。

このように正しい行いというものは、その国家や人の置かれている立場や環境によって、180度変わってしまうものです。


我々日本人は、現代では「正義」や「道徳」を重んじる価値観を持って、見知らぬ人には親切にし、弱い人を助け、平和を愛して戦争を放棄しています。

しかし、これらの考え方や行いはある種、日本人特有のもので、学校や両親から教えられたものです。

人と助け合うことでよりよい社会を作るという考えは、日本古来からの崇高な理想ですが、グローバル化した現代では全ての人に通じるとは限りません。


最近日本でも、簡単に盗みを働く人や、利益のために他者を犠牲にすることを厭わないような人が増えてきています。

彼らが様々な悪事を行うのは、それぞれの事情や理由があるのかもしれませんが、中には悪事を働くことに良心の呵責が無い人も存在します。

そして、そのような人には、正義感や、親切心から優しく接しても、その善良な心が彼らに届く可能性は低いでしょう。

悪い言い方になってしまいますが、彼らからすれば善良な人が近寄ると、「都合のいい獲物が近寄ってきた」、「うまい話が転がり込んできた」と喜ぶかもしれず、感謝をすることを知らない可能性もあります。


この場合は、親切心が無意味に帰すばかりか、恩をあだで返されるということも起こりえます。

彼らは、罪を犯した結果として捕えられて司法の裁きを受けることになっても、「反省する」ことはない可能性があります。


「そんなの信じられない!」と、思うかもしれませんが、それなら何故彼らにはこちらの想いが届かないのでしょうか?

それは、彼らが我々の理念を理解する気がないというよりも、実際には私たちの方が彼らの価値観を理解しようとする気が殆ど無いためなのです。

日本人は、自分たちの価値観が万国共通の常識だと勘違いしています。

しかし日本で悪事を行う外国人は、そんな日本人の常識を習ったこともなければ、聞いたこともないかもしれず、たとえ説明されても自分たちが生きていくためには邪魔になる馬鹿げた考えだと感じる可能性すらあるのです。

私たちが、道徳や正義を常識だと信じているのと同じように、彼らもまた全く異なった常識の価値観で生きているのです。

以下、様々な価値観の例

【例】

世の中は弱肉強食であり、弱い者は自然の摂理で奪われ、家畜化され、淘汰される。弱い者は決して自由に生きていくことはできない。これがこの世の唯一絶対の真理である。そしてこれは人間として至極当然の、言わなくてもわかる程度の万国共通の常識である。

【例】

自分たちの所有する聖書に書かれている教えこそが、この世の唯一絶対の真理であり、世界の常識である。この教えからはみ出す行いをする異教徒は、人とはみなされず家畜以下である。だから彼らに盗みや暴力を働いても構わない。むしろ、神は喜んでくださる。

【例】

我々の理念は正義を実現することである。そのために戦争をするのは正しい選択である。正義の戦争は、神から祝福される・・・等々

このような様々な価値観の国家や民族が、世界中に存在する中で、我々日本人が行った最大の過ちは、「彼らの常識を理解せず、自分たちの常識を押し付けようとした」ことです。

もしも最初から彼らの持っている常識と、我々の常識の大きな違いを知ることが出来ていれば、余計な、仇になるような親切心は起こさなかったかもしれません。

全く異なった価値観念を持っている者同士は相いれないものです。あまりにも常識や波長が合わない者同士が接触すると、お互いに奇人、変人、狂人に見えてしまいます。

グローバル化されている現代では、非常に多様な価値観を持っている人が日本に集まってきています。そんなとき、自分の持っている常識が、彼らにはまったく通じない可能性があることは気に留めていた方が良いでしょう。

逆に世界では、日本人の価値観が尊重されず、無視される可能性があることも肝に銘じておきましょう。

自分の価値観を無理に押し付けようとせず、彼らはどのような考えを持ち、どう動こうとするのか?彼らの価値観を理解することができれば、お互いが平和に暮らすために必要となる知恵も湧いてくるのです。

より広い視野を持ち、より多くの価値観や常識を知ることが、自分の持っている理想の世界を実現するための柱ともなるのです。

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