そもそも阿含経典自体が、仏陀の時代の教えとは言うものの、様々な後付けや編纂や創作が含まれていて、仏陀の教えそのものではないのです。
だから阿含経典のみを妄信するのは、間違っていると言えます。
また大乗経典は、完全に後から創作された空想の世界で、現世利益の話ばかりです。
しかし、それでも阿含経典と大乗経典は甲乙つけがたいのです。
阿含経典(アーガマ)は体系化されていないのが最大の難点です。
だから阿含経典(アーガマ)を読んでも、自分自身で理解して体系化出来なければ、知識の断片となってしまい、修行どころではなくなるのです。
このような場合は、創作といっても体系化されて理解しやすい大乗経典の方が役立つことがあるのです。
ちゃんと仏陀の教えの意図を掴めているかが、最も重要で経典そのものではないと言えるでしょう。
重要なのは本質を理解することなのです。