昨今、男女ともに生涯独身率が高くなっています。
特に熱心な婚活女性が、幾ら婚活男性と会ってみても全然良い人がいない…と嘆く話を良く見かけますが、本当に良い人が全然いないのでしょうか?
良い人は何処にいるのでしょうか?
実は、婚活で良い男性が見つからない理由の一つに、「極めて厳しい足切り基準を設けてしまっている」ことがあります。
例えば、最低限相手に求める基準として、
*年収〇〇万円以上
*デートプランを考えてくれる、
*女性をエスコートできる、
*初デートでは必ず女性に奢ってくれる、
*身だしなみを最低限整えている、
*身長は175センチ以上、
*料理が上手、
*部屋が汚くない・・・・など、あげればキリがありません。
これらのひとつひとつの基準は、「一人前の大人なら最低限できていてほしいこと」かもしれません。
しかし、現実にはあらゆる事をオールマイティにこなせる人間など、ほとんど存在しません。
人間には個性があります。それぞれに得手不得手があるため、得意な事があれば、当然不得意なことも存在します。
例えば、物理学の天才であるアインシュタインは世界に偉大な功績を残したことで知られる科学者ですが、家事や人付き合いが苦手だったことは有名です。
一流のスポーツ家には座学や読書が苦手な人が大勢います。
外科医として働いている著名な医師は、家事や掃除が苦手だったりすることがありますし、年商一億円のIT起業家は人当たりがきつく、女性を気遣い、エスコートすることは苦手だったりします。
彼らは、皆何らかの一流のスペシャリストですが、しかし最初に例を挙げた「最低限求める基準」をすべてクリアすることを求めたとしたら、彼らは皆、すべからく婚活相手としては落第してしまいます。
このような方法で婚活相手を品定めする行為は、まるで中学校や高校で「全教科80点以上を取ることを強要している状態」と言えます。
学校であれば教科数せいぜい20くらいと限られているため、努力すればオール80点を取ることはできるでしょう。しかし、採点者の加減で教科数がどんどん増やされていき、例えば教科数が60や100とどんどん増えていけば、当然、誰もオール80点を取ることは不可能な試験になります。
ですから、本当の一人前の大人とは、「あらゆる事に完璧であることを求める」のではなく、「完璧でないことを受け入れることができる人」「完璧でない自分や他人を活かすことのできる人」と言えるでしょう。
それに、もしも完璧なものが偶然にも手に入ったとしても、それは取り扱いが悪ければ何らかのきっかけで刃こぼれを起こしてしまったり、壊れてしまったりするものです。
人も同じです。変わっていくものですから、「完璧な製品」を求めるのではなく、自分が相手に責任を持つこと、また、自分が相手を変えることもできることを知っておくことも大切です。
自分の人生にプラスとなるか?成長の糧となりうるか?魂磨きのきっかけとなるだろうか?という判断基準で見てみると、案外望ましいパートナーが見つかりやすいかもしれません。