【質問】
メディアの情報では、岸田政権は支持率66%で高水準を維持しているそうです。
7月には参院選があるので、このままいけば自民党が圧勝しそうに見えます。
岸田首相は、よく「風見鶏」と揶揄されるそうで、周りの人の意見を聞きすぎて指示や意見が変化するそうです。
もし、このまま第二次岸田政権が発足した場合、日本のその後の命運はどうなるのでしょうか?
【答え】
メディアの世論調査の結果は、国民の投票に大きく影響します。
日本においては特殊な場合を除いて、メディアの世論調査の支持の高い党が、多くの票を獲得してきました。
日本人には世の流れに引っ張られる傾向があり、皆が支持していると思われる方に投票する人が多いのです。
このままいけば、自民党が圧勝して第二次岸田政権が発足する可能性が高いでしょう。
実は、このタイミングで「風見鶏」と言われる岸田首相に日本の命運が掛かることは、皮肉にも決して悪く無い「巡り合わせ」なのです。
現在、円安が進んでいます。
そして現在の日本の既得権益者は、政治家や財界人等です。
彼らは、円建ての資産を保有しており、円安は自身の資産の目減りを招くので大変困るのです。
だから岸田政権に対しては、真っ先に円安への対策を迫るでしょう。
彼ら既得権益層は、岸田政権にとっては支持層でもあるので、その支持層が資産を失うことは、支持者そのものが減ることを意味します。
そして支持者が減ると、政治活動資金も減るということを意味するのです。
その上円安は、政権が外国に対してばら撒く円の価値も失わせるので、諸外国に対する政権の力も失わせることになります。
このような理由から岸田政権は、円安という大痛手に何が何でも対策を講じなければならなくなります。
このことは、日本にとっては良いことなのです。
実は今まで、既得権益層が日本を牛耳って来られたのは、不当な円高に胡坐をかいてきたからなのです。
本来は今の円安の状態が、日本の実態の経済状態なのです。
それを無理やり円高に調整して既得権益層の利益を出し、その齟齬の負担を一般国民に背負わせてきたと言えるのです。
円高によって、資産の目減りを防ぎ、外国人を安く雇って利益を生み出していたのです。
それが遂に円高の調整が上手く回らなくなり、円安が進み資産を失うことによって初めて円安の対策を講ずることになり、漸く日本の経済活動が活性化するのです。
円安が進むと、外国人を国内に呼び込んで安く雇うことが出来なくなります。
そうなると、高い賃金を出して日本人を雇わなければならなくなります。
そうやって漸く国民にお金が回り始めるのです。
外国人を国内で安く雇っても、その賃金は結局諸外国に流れていくので、日本全体にとってはマイナスにしかならないのです。
だから風見鶏で既得権益層の意見に従わざるを得ない岸田政権は、今の日本にとっては皮肉にも国益に叶うことが出来るのです。
もし、仮にハ〇モ〇氏が首相になったとすれば、既得権益が無いので、ひたすら自分自身の利益だけを求めて〇国にお金を流すことになるので、国益には結び付かないことになるのです。