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【危ない日本の教育】氷河期世代が現れた理由

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「見捨てられた世代」とも言われる氷河期世代は、就職難、非正規雇用の激増、賃金の低下・・・救済措置が施される気配もなく、現状も極めて困難な状態を余儀なくされています。

なぜ、この世代はこのような困難な境遇に陥ってしまったのでしょうか?


その理由は、この世代特有の性質と、その上の世代の性質が合わさった結果といえるのです。

上の世代である団塊の世代は、自分たちの利益をひたすら追求する個人主義世代ですが、彼らはアナログ世代でもあり、下の世代よりも横のつながりを極めて重視する傾向にあります。

仲間と集まり、群れることが居心地よく、その環境をとても大切にします。

反面、個々の能力を磨いたり、下の人たちを育てる、社会に貢献することにはあまり興味がありません。

一方、氷河期世代の特徴は、個人の能力が重視される教育を受けているという点にあります。

団塊の世代とは異なり、彼らは「完成された義務教育」を徹底的にたたき込まれた世代です。

偏差値によって上下関係が決定され、上の人が下の人を一方的に見下すという風潮のある教育を受けた世代です。

そして、彼らは偏差値によって優劣を決定するため、自身の能力を磨くことには強い関心を示しますが、仲間と行動を共にすることにはあまり興味がありません。

仲間をあまり必要としないため、同僚を切り捨てたり、踏み台とすることにそれほど躊躇がありません。

目上の人の命令に従順に従うことで評価される、という教育を徹底して受けてきたため、彼らの実務遂行能力は極めて優秀で、上の人の理不尽な命令にも従順に従い、その命令を完遂しようとします。

その命令に、同僚や部下を蹴落としたり、それこそ首を切らざるを得ないようなことが含まれていてもです。

この世代の人は、仲間を支えたり、他者のために行動を起こすことにあまり興味を示さず、また自分から先だって考えて動くことを苦手としています。

団塊の世代から見ると、この世代はロボットのようで人間味がない、「ロボット世代」とも言われるでしょう。


家にこもって他者との関わりを断たれ、ひたすら勉強やパソコン、ゲームに明け暮れる教育を受けていれば、致し方ないでしょう。


この世代は個人主義教育が完成された世代ともいえるのです。

そして彼らは上司からどれだけ理不尽な扱いを受けようとも、音を上げようとしません。

困難な課題を達成することでのみ自身を評価されてきたため、そこで音を上げることは社会的な死を意味すると感じているためです。

この彼らの特有の性質が、彼らの社会的な立場をより一層困難なものにしています。

団塊の世代は自分たちの利益のために徒党を組んで社会システムに異を唱え、デモを起こして反抗しますが、ロボット世代の人はただただ従順に上の命令に従うしか、生きる術を知らないのです。

これは先の二次大戦の「インパール作戦」で、愚直に上官の理不尽な命令を従順に遂行しようとして命を落とした、悲劇の旧日本軍を彷彿とさせるものがあります。

抗いがたい時代の流れとはいえ、従順すぎたことが「悲惨な結末」を引き起こしたのです。

このように氷河期世代の特徴は、アメリカによる個人主義の戦後教育と、日本人の目上に従う特徴が合体した結果といえるのです。

この状況を変えるために現代の日本人ができることは、他者のために動く、他者との関わりを大切にする、そして自分で考え、積極的に動くことといえるでしょう。

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