人は死んだ後、暫く自分自身の生前の肉体(遺体)や遺骨に拘ってそばを離れませんが、やがて自分が死んでしまったことを痛感してどこかに行かなければいけないと思うようになります。 いくら物質世界に留まっていても自分の居場所が無いことに気が付くのです。 家族の会話や悲しみはちゃんと今まで通りに分かるのに、自分自身の声や言葉は家族には伝わらず、物を触ることも動かすことも出来ず、家族とのコミュニケーションが殆ど取れなくなり、不安状態に陥るのです。 それでも自分自身はどこにけばいいのか分からずに、途方に暮れてしまいます。 ...