今年の全国的な熊被害は、異常としか言いようがありません。
山から熊が下りてきて、住宅地周辺で人が熊から襲われる事故が続き、亡くなる方が増え続けています。
今年になって特に熊被害が目立ってきましたが、原因は以前から有りいろいろなことが絡み合って複雑です。
①山で鹿が増えすぎた影響
鹿の保護によって鹿が増え過ぎ、その鹿を食べることで草食だった熊が肉食化してしまい、人も襲うようにもなったことが確かにあります。
鹿が増えすぎて山を食い荒らし食い尽くしたことで熊のテリトリーが圧迫され、山から追いやられて里に出て行かざるを得なくなっています。
また増え過ぎた鹿が食べ物を求めて人里に下りてきて、人の農作物に甚大な被害を与えています。
②気候の温暖化による影響
一般に熊は、餌が取れなくなる冬場は冬眠してやり過ごします。
ところが最近の温暖化に伴って、冬でも活動する熊がいることが知られています。
温暖化によって冬の降雪量が減少するために熊が活動期間を延長し、子熊も増えて個体数が増加している現状があります。
③田舎の人口減少と人を怖がらない熊の増加
田舎の人口が減少すると、田舎を走る車も当然減ってきます。
そして現代の車は昔の車に比べて遥かに静音タイプのため、走行時の存在感が薄くなっています。
ゆえに車を怖がらない熊に襲われやすくなっています。
また、田舎の人口減少により耕作放棄地が増え、その下草を食べて鹿が増えることで大きな影響を与えています。
さらに環境活動家が熊を餌付けをしたことが、熊が人を怖がらなくなって町に抵抗なく下りて来る原因にもなっています。
④ソーラーパネルの影響
全国津々浦々にソーラーパネルが敷き詰められるようになって、熊の生息地である山の環境が破壊されて食べ物が減り人里に降りてくるようになった、という説があります。
確かにそういうことも否定できませんが、部分的なものに過ぎず、大きな原因とは言えません。
環境保護活動家は、保護ではなくむしろ「鹿と熊の頭数を減らす活動」をしなければなりません
鹿が増え過ぎたことが熊の増加に大変大きな影響を与えていますが、そもそもの原因は、人がニホンオオカミを絶滅させてしまったことにあります。
ニホンオオカミがいなくなったことで、天敵がいなくなった鹿が一気に増加しました。
自然界のバランスが崩れたのです。
ゆえに人が「オオカミの代わりに鹿を駆除して自然のバランスを保つ責任」が生じたのですが、それを怠ってしまい、鹿を増やし過ぎてしまいました。
さらに自然保護の観点から熊撃ちも止めてしまいました。
鹿が増え過ぎたことと熊の保護の結果が、熊被害を引き起こしています。
かつて猟師すら殆ど目にすることが難しかった、奥山にしか生息しなかった熊が、とうとう人里どころか駅前の繁華街を走り回るようになってしまいました。
人の人口増加が見込めない現在、積極的に鹿と熊の頭数を減らす以外に方法はありません。
自然の生態バランスを保つには、人が長いスパンで動物の数を適正に保つ必要と責任があるのです。