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言葉では伝わらない真理

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世界には非常に多種多様な人々が暮らしており、それらの一人ひとりが、それぞれまったく異なった価値観や文化、感覚を持って生きています。

単純に好きなものや嫌いなものが異なるという違いもありますが、それ以上に生きる目的や大切にすべき道徳や教義が大きく異なっていると、その分だけお互いのコミュニケーションに大きな齟齬をきたします。


例えば、生きる最大の目的が「お金を増やすこと」の人と、「人徳を積むこと」の人とでは、まったく同じ言葉を聞いても、まったく違うもののとらえ方、考え方をしてしまいます。

例えば、まったく違う価値観を持ったこの二人に、「幸せな人生を生きるためには家族を大切にしましょう」という言葉を聞いてもらうと、どのように考えるでしょうか?

両方とも、「より豊かで幸福な人生を生きるために、家族を大切にする」、ということの大切さや、その意義は理解はしてくれるでしょう。

しかし、「お金を増やすこと」を人生の目的としている人の場合、もしも家族がお金に困るような事態に陥っても、お金を出し渋るかもしれません。

息子が借金をして迷惑をかけても、決してそのお金を息子のために払おうとはしないでしょう。

それだけでなく、その借金をどうやってうまく踏み倒そうかを考えるかもしれません。そのためには息子に助力を惜しまず、全力を尽くして知恵を絞るでしょう。

逆に、息子が誰かに迷惑をかけるような稼ぎ方をしても、あまり頓着がないかもしれません。このような人にとっては、「儲かること」が最も大切であり、絶対に譲れないポイントであるため、息子がどれだけ他人に迷惑をかけたとしても、金銭的に損をしていないために、それを問題だとは感じないのです。

では、「徳を積むこと」を人生の目的としている人はどうでしょう?
もしも家族がお金に困るような事態に陥ったら、彼はお金を出すことを特にためらいはしないでしょう。

もしも息子が借金をして借りた相手に迷惑をかけていたら、居ても立ってもいられなくなり、迷惑を掛けないように必死にお金を工面するかもしれません。

また、息子が誰かに迷惑をかけるような稼ぎ方をしたら、厳しく叱って注意するでしょう。息子がそのような稼ぎ方をし続ける限り、絶対に許すことはないでしょうし、家から追い出しすことも辞さないかもしれません。

このような人にとっては、「人徳を積み上げること」が最も大切であり、生きる上で絶対に譲れないポイントなのです。ですから、多少自分が金銭的な損をしようとも、息子が他人に迷惑をかけるような不徳な行いをすることだけは、絶対に許せないのです。

このように子供に対してまるで真逆の対応をしている彼らですが、彼らに共通していることは、「心より家族を大切にしている」という点です。

「お金を増やすこと」を人生の目的としている人は、お金を増やすことが最も幸福であり、子供もそれは同じである、この考えはこの世の唯一絶対の真理であると感じています。

「徳を積むこと」を人生の目的としている人は、徳を積むことが人生を最も幸福とすることであり、子供でもそれはまったく同じである、この考えはこの世の唯一絶対の真理であると感じています。

このように、どれだけ表面的な言葉や考え方が一致していても、「何のために生きるか」、「何を大切にするか」が異なると、その行動も結果的に大きく異なってしまうものなのです。

自分と違う相手を理解するためには表面的な言葉の一致だけではなく、相手がどのような目的を持って生きているか?日ごろから何を考え、何を大切にして生きているかを理解しなければいけません。

育った文化圏や国家が異なれば、この溝はより大きくなっていきます。
相手を理解するためには、自分の常識では及びもつかないような、「異なった常識」を相手が持っていることを理解する必要があるのです。

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