「托卵(たくらん)」と言えば、野鳥の世界ではカッコウとオオヨシキリの関係が有名です。
自分の何倍もの大きさになるカッコウの雛に対し、小さなオオヨシキリの親鳥がせっせと昆虫を運ぶ姿は、滑稽ですらあります。
しかもカッコウの雛は誰よりも早く孵化し、親鳥を独占するために、本能的に他の雛たちを巣の外へと突き落としてしまいます。
人間社会にも、似たような構造が存在します。
「托卵女子」と呼ばれる女性たちは、妊娠した子を本来の父親ではない男性(多くは夫)に、自分の子だと信じ込ませて育てさせます。
つまり、意図的に別の男性との子を、夫に押し付けるのです。
今回は、この「計画的な托卵」における「托卵女子」と「托卵される男性」との関係性について、仏教でいうタンハー(渇愛)も絡めつつ知恵者に解説してもらいました。
【知恵者の解説】
【托卵される男性のカルマとタンハー】
托卵される男性は、多くの場合「人との争いを過剰に避けてきた」性質を持ちます
つまり、托卵される男性には良い人である反面、舐められやすく支配されやすい傾向があるのです。
このようなタイプの男性は、人との争いを避けることで短期的には利益を得てきた過去があります。
しかし、その平穏を維持するためには、しばしば「矢面に立ってくれる攻撃的な妻」を必要とするのです。
なぜなら、人生において争いを完全に回避することは不可能であり、その代行者が求められるからです。
ところが最終的に、その「争いを引き受けてくれる存在」である妻から、自身が攻撃される羽目になるのです。
争いを避ける性格は、女性に「支配しやすい男」「逆らわない男」と認識され、利用されやすくなるのです。
人間関係のトラブルを極端に避け続けるとどうなるか・・
人との争いを避けることで利益を得続けると、それがその人にとってタンハー(渇愛)になってしまいます。
争いを避けることがタンハー(渇愛)になってしまうと、それは周囲に対して大きなダメージを与えるようになります。
なぜなら本来、当事者として果たすべき責任や決断を放棄することで、他者に負担を押し付けてしまうからです。
この状態で「責任回避のカルマ」を積み続けて極まると、それが反転して自身に社会的責任が降りかかる形で「カルマの清算」が起こります。
それが「托卵される」という現象となることがあるのです。
【托卵する女性のカルマとタンハー】
托卵を意図的に行う女性には「他人を侮辱し、裏切ることを無意識に繰り返す傾向」があります
意図的に托卵する女性には、本質的に「人から権力を奪い取ってやりたい」という強いタンハー(渇愛)があります。
こういう女性にとって、男性とは「獲物」です。
自分より強い男性には尻尾を振り、そこから権力を得る一方で、弱い男性からは権力を奪い取って支配して収奪し、その命を喰らい尽くす・・・
それが、彼女たちの生存戦略であり、欲望の構造なのです。
つまり、はじめから「托卵の目的」で、あえて弱く見える男性を選んで結婚した可能性があるのです。
なぜなら托卵の成功には「騙しやすい男」の存在が不可欠だからです。
このタイプの女性は、極めて打算的で支配欲が強く、計算高い傾向があります。
そして、そうした計算を現実に実行に移せる冷酷さと自己中心性も兼ね備えているのです。
【結論】渇愛がカルマを呼び、カルマが極まると反転する
托卵という行為は、一見すれば悪意のある女性の暴挙に見えます。
しかし、その背後には托卵される男性自身の「争いを避け続けたカルマ」が積み上がっている場合があるのです。
つまり、本来背負うべき社会的責任を他者に押し付けて来たカルマが反転することによって、今度は自分が重い社会的責任を背負わされることがあるのです。
それが、「托卵される」という結果と結びつくことがあります。
人は、何かを避け続けると、最終的に必ず向き合わされることになります。
それが、カルマとタンハーの法則なのです。