Mアイさんは、ホストに貢ぎ続けるために、男性Aからお金をだまし取り続けました。
その結果、借金で首が回らなくなった男性から命を奪われてしまいました。
この事件は、単なる「ホストにはまった女性の悲劇」ではありません。
被害女性(Mアイさん)は、自分の命を差し出してもいいと思うほどにホストに依存していました。
その依存が極まった結果が、今回の悲惨な事件といえます。
そして加害者の男性Aも、同じように被害女性に全てを差し出す程に依存していました。
実はこの二人は似た者同士で、引き寄せの法則によって互いに引き寄せられたのです。
二人のタンハー(渇愛)は「権力者の庇護の下で何も考えずに安心して過ごしたい」です
こういう権力志向の女性は、決して珍しいタイプではなく、世間にはよくあるタイプだといえます。
この被害女性の場合は、ホストが権力の象徴であり、ホストに守られることで何も考えずに安心して過ごすことが出来ました。
その安心感を得るために、被害女性はホストに全財産を注ぎ込んで、生活の全てを捧げたのです。
彼女にとってのホストは単なる恋人ではなく、生きる意味そのものになっていました。
そしてホストの言いなりになることで、自分の行動の責任転嫁ができ、何も考える必要が無く、ホストの下で安寧に過ごすことが許されると思い込んでいました。
その状態を維持するためには、常にホストに貢ぎ続けることを要求され、行動をエスカレートさせていったのです。
ホストに注ぎ込むための資金を男性Aに要求するようになり、男性にサラ金から借金までさせて、お金を提供させました。
やがて男性は借金が膨らんで、借金が出来ない状態にまで追い込まれたのです。
一般のホスト依存の女性と違って、被害女性はホストへ貢ぐために、男性Aを巻き込んでしまいました
結局男性を巻き込んだことで、女性のカルマがハイスピードで極まり、悲惨な顛末を迎えました。
もし、先に彼女がホストに捨てられていれば、彼女自身が事件を起こしたかもしれません。
男性Aも彼女に対して全てを捧げ尽くす程の異常な執着を抱いていました。
彼女を自分の所有物のように考えて、自分を捨てた彼女を許すことが出来ませんでした。
彼にとってはライバーで有名な彼女は、教祖のような存在だったのです。
被害女性と男性Aは、双方共に依存の泥沼にはまっていました
被害女性は「ホストに尽くすと愛される」と信じ、
男性Aは「彼女に全てを捧げることで愛される」と思い込んでいました。
このような依存関係は、決して長続きはしません。
では、どうすれば良かったのでしょうか?何に気を付ければ良いのでしょうか?
この事件が教えてくれるのは、「自分で考えることを止めた時に人は破滅する」ということです。
1妄信は危険
「この人が全てを与えてくれる」「この人についていけば間違いない」
そう信じた瞬間、人は思考を停止して、操られるだけの存在になります。
2依存は人生を奪う
被害者女性にとってはホストが神でした。彼に捨てられるくらいなら死んでもいい・・・。
それ程の強い依存の思い込みが、彼女を追い詰めました。
加害者の男性も同じでした。
彼女無しでは生きられなくなってしまい、彼女から捨てられるくらいなら亡き者にしようと思ったのです。
3思考停止が引き起こす悲劇
「考えなくてもいい」「誰かが決めてくれる」「ついていくだけでいい」
こう思い始めたら要注意です。
自分の人生を他人に預けた瞬間から、その人の気分次第で自分の未来が決まってしまうことになります。
あなたの人生のハンドルを握るのはあなた自身です
この事件を「他人事」と思うのは簡単です。
しかし誰にでも「何かに依存したくなる瞬間」があるものです。
だからこそ、今一度自分自身に問いかけてみてください。
*自分の人生を誰かに預けていないか?
*妄信しているものはないか?
*「これは本当に自分の選択か?」と考えたことなど一度もなかったか?
もし答えが「イエス」なら、今すぐ目を覚ますべきです。
「愛」とは捧げることではない。「信じる」とは盲目的に従うことではない。
あなたの人生のハンドルを握るのはあなた自身であるべきです。