【質問】
犬や猫、鳥などの可愛いペットと暮らす人が、特にコロナ流行時から急増しています。
最近は猫だけでなく、犬も家の中で飼う人が増えています。
SNSでもペット関連の発信が増えて、可愛く賢いペットたちに驚かされます。
ペットの世話をして、「思いやりと愛情」を注ぐことは、人の心に「癒しと幸福感」を与えてくれると思います。
逆にペットを飼う時に人として注意すべきことはありますか?
【答え】
ペットというものは、そもそも愛玩物です。
つまり、「愛情を注ぐおもちゃのような存在」だということが出来ます。
ゆえに、それ以上のものをペットに求めるならば、人は堕落することになります。
つまり
ペットに現(うつつ)を抜かすと、人は現実に対応できなくなります
人がペットに対して、人に対するのと同じような愛情を注いだとしても、所詮ペットには通じないのです。
ペットにはペットとしての役目があり、それ以上を求められても能力的に適(かな)わないのです。
人が必要以上にペットに構うならば、それはペットに依存していることになります。
それはお互いの為にならないのです。
依存すると、ペットに対して過剰な負荷をかけることになります。
ペットは、大切にされ過ぎても、そのことを理解できません。
ゆえに、その愛情に対しては責任を果たせないのです。
つまり、期待されるような相応しい対応が出来ないのです。
この状態は、まるで下がることが分かっている株に投資するようなもので、愛情の浪費に終わります。
過剰にペットに現を抜かしている人は、引き籠ってゲームばかりしているニートと変わりません
別の悪い言い方をすれば、酒浸りの親父と変わらないと言えます。
何か目的があって特別な愛情を注ぐ場合は別ですが、ただ単にペットに過剰に入れ込んでばかりいても、人生が好転することはありません。
人生を好転させるためには、常に自分を見つめて向上発展することが求められます。
もし相手が人ならば自分と対等なので、切磋琢磨してお互いを糧にして成長することが出来ます。
しかし、ペットとは、そもそも自分の思い通りになるものです。
思い通りになることには、自分を変化させる要素は無いのです。
ゆえに、自分が楽しめることはあっても、成長することは無いのです。
そして、ペットにとっても過剰に依存されると過剰に束縛されるので、不幸だと言えるのです。
ペットに「過剰な愛情」を注ぐことの意味
*大切な時間の浪費であること
*本当に直面すべき大切な問題から逃避しているかもしれないこと
をよく理解して、
自分の人生を好転させるためによく考えるべきです。