【質問】
1990年に伊丹十三監督の「あげまん」という映画が公開されて大ヒットし、「あげまん」という言葉が大流行しました。
「あげまん」とは、夫またはパートナーの男性の運気を上げる女性を指す言葉です。
占いにおいても、「あげまん女性」との交友関係を絶やさないようにすることが、男性の開運の秘訣だそうです。
本当に一緒にいる男性の運気を上げる「あげまん」は存在しますか?
【答え】
「あげまん」といわれる女性は現代ではあまり見られなくなりましたが、昔は結構存在しました。
「あげまん」と夫又はパートナーの男性、という関係は、パズルのピースのようにピッタリ合った時に効力を発揮します。
昔は、能力が特定の分野に偏った男性が、弱点を補ってくれる女性と結婚できれば、大出世するのはよくあることでした。
そういう事例は、今は少なくなっています。
昔は、「男女の役割」がはっきりしていました
ゆえに、男性に求められることと女性に求められることが違っていました。
【昔の家庭の認識】
昔は男性単独では無く、一組の夫婦の家庭を一単位として見る傾向がありました。
つまり昔の日本社会では、男性の仕事の成果は、妻の働きも含めた家庭全体として捉えられる傾向があったのです。
ゆえに能力の高い妻は、自ずと夫の仕事の足りないところに、内助の功を発揮して補佐するようになったのです。
その妻は、夫を出世させる女性として「あげまん」と呼ばれたのです。
【現代】
現代は、仕事において個人で全て完結させることが求められる時代です。
ゆえに能力が偏っている人の場合は、弱点で躓く可能性が高くなります。
例え妻の能力が高い男性でも、妻の方も仕事を持ち、自身で完結する必要があるため、夫の仕事の補佐をすることが難しくなります。
ゆえに現代は、女性が夫やパートナーの仕事に集中して取り組み、補佐出来るような環境が無いと言えます。
つまり現代は、「あげまん」が登場しにくい時代なのです。
あげまん女性は、女性が社会に進出しにくかった時代に能力を発揮したのです
あげまんの女性がもし男性だったなら、どんどん出世していくタイプの人だと言えるでしょう。
だからこそ、夫やパートナーの弱点が分かり、それを補って出世させていくことが出来たのです。
昔は女性の社会進出が難しかったので、夫やパートナーを通して能力を発揮するしか無かったのです。
ただし、男性側に何か優秀なところが有って、しかも女性側が補える様な偏りがある場合にのみ「あげまん」になれるのです。
実は、どんな男性に対しても「あげまん」になれるわけではありません。
お互いのパズルのピースがぴったり合った時に「あげまん」と出世する男性という関係になれるのです。