【質問】
2024年8/14に、岸田首相が、9月の自民党総裁選で再選を目指さないことを、表明しました。
続投満々ということが流れていたので、急なニュースに驚きました。
聞くところによると、周囲の自民党員たちも寝耳に水だったようです。
色々な原因説が流れていますが、立候補辞退の本当の理由は何でしょうか?
【答え】
続投を目指さない理由を首相は、自民党の政治資金パーティのケジメをつけるため、や自民党員を総選挙で足を引っ張らないようにするために周りの意見に押し切られたため等と発表しましたが、それは外面上のことで、本音は別のところに在ります。
最大の原因は、岸田グループに多大な損害を与えて、身内から責められたことです
岸田首相は、2024年8/8の宮崎日向灘を震源とする地震発生を受けて、「南海トラフ地震臨時情報」を発表しました。
この臨時情報は、南海トラフ地震が1週間以内にも発生する確率が高まったので準備を怠りないようにとの注意喚起でした。
この発表によって国民が不安を煽られて、お米や飲料水等の買い占めに走ったり、お盆休みの旅行や宿泊のキャンセルが相次ぎました。
それだけでなく、この危機情報によって株価が急落し、インバウンドが多大な影響を受けました。
実は、岸田首相自身も地震情報によって金銭的な大きな損害を被ったのです。
岸田グループとも言うべき首相の取り巻き連中や、身内も多大な損害を被りました。
首相の不用意な臨時情報によって、思いもかけない事態を引き起こしてしまったと言えます。
そのことで、損害を被った岸田グループ内から苦情が殺到して、自分が大損しただけでなく大変な責めを受けてしまいました。
例え自民党内から首相を辞めることをせっつかれても、自分の得になる限り続投するつもりでいたのですが、南海トラフ地震の臨時情報発表で自分自身や身内、取り巻きが何らかの理由で多大な金銭的損失を被ったことを責められたので心が折れて嫌になった、というのが本当の理由です。
ちゃんと周りの(上の人の)言うことを聞いてしっかりやって来たのに、手の打ちようがない状態を引き起こしてしまった・・・
言葉は悪いですが、俗に言えば、「やけのやんぱちで辞めてやる!」でしょうか・・
岸田首相は、徹底的なトップダウンタイプです
岸田首相は、「周りの人の言うことにはよく耳を傾けるタイプ」等と言っていますが、本当は徹底的なトップダウンタイプで、上の地位の人の言うことにしか耳を傾けない官僚タイプです。
上の人とは、究極では欧米の首脳になります。
彼らの言うことには実によく耳を傾けて、言われることを忠実に実行しました。
しかし、自分よりも下の地位の人や国民の要望には聞く耳を持ちません。
このことが支持率の低下を招きました。
南海トラフ臨時情報発表は、首相のパフォーマンスでした
首相は、この地震臨時情報を発表することで、国民を心配している自分の姿を見せて、国民の人気取りをしているつもりでした。
しかし、本当に心配しているのは自己財産だったのです。
つまり、自分のことしか考えていない、ごく普通の人だったということです。
そして、総理として与えられた仕事を、周りの言うことを聞いて、ちゃんとこなしてさえいれば、後は自分の好き勝手に立ち回って、私腹を肥やすために立場を利用しても構わない、というのが首相の自己理解なのです。
そして国民の支持が下がっているのを意識して
「ちゃんと国民のことを見ていますよ。国民のことを心配して発信していますよ。」という人気取りのパフォーマンスだったのが、結果的に大コケをしてしまったのです。
岸田首相の政治手法
岸田首相の政治手法は、「優先順位をつけて上から言われるままにこなしていく」という官僚的なものです。
その仕事を真面目にこなすことで、自分自身としてはしっかり真面目にやっているつもりでした。
そこには深い考えや陰謀など全くありません。
トップダウン手法の首相にとっての、本当のトップとは、米欧の首脳陣になるので、彼らの言うことを聞くことが最優先になります。
つまり、日本という国家を動かす意識がそもそもないのです。
この時点で日本のトップとしての資格がないと言えます。
過去、政治家として上手く人気取りをしてさえいれば、派閥を上ってトップになれたので、首相になった現在でも上のことを聞いてさえいれば、自分の地位はいつまでも安泰だと思い込んでいたのです。
周りの言うことをちゃんと聞いて来たのに、批判されてばかりとなり、特に思いもかけない上の方から強いお叱りを受けた可能性があります。
いうことを忠実に聞いて来たのに割が合わないと思ったのでしょう。
いつも上から言われるままだったので、今回は自分自身の矜持を保つために、自分の権威を発揮しようと思って発信した結果が、今回の事態を引き起こしました。
目立ちたがりの良くない癖が出てしまいました。
これは、無能で(失礼)出しゃばりの傾向であり、シンジロウと全く同じレベルです。
自民党と取り巻き連中は「岸田首相には何か深い考えがあるのだろう」と勘違いしてきた
「岸田首相は、能力が低く御しやすい。
なぜ、こんなリーダーシップの無い人が日本の総理をしているのか?」
ということは、世界のリーダーたちにはよく知られていることです。
そして外国の首脳のいうことにはよく耳を傾けて、要望に対して素直に答えていたために、外国のトップにとっては、岸田首相は、有難い存在だったと言えます。
これらの首相の政治判断に対して、自民党の政治家や取り巻き連中は、大いなる不満があったのですが、そのロジックは全く理解していなかったと言えます。
「首相の判断には理解し難いところがあるが、おそらく何か深い考えがあってのことだろう。」と、勝手に解釈していたのです。
首相の思考レベルを周りも理解できていなかったということです。
この思考レベルは、シンジロウと同じです。
実は、何も考えていないのです。