【質問】
AIの発達によってSNS上に流れる偽情報が、現実と区別できない位にリアルになってきました。
何が本当で何が偽りなのか・・見極めが難しくて混乱します。
この現実と仮想現実が入り混じった混沌とした時代に、偽情報に惑わされることなく生き抜くために必要なことは何でしょうか?
【答え】
AIの発達によってニュースやSNS上で、真偽の分からない動画や映像が流されていますが、それを見る大多数の人々にとっては、実は真偽などはどうでも良いのです。
多くの人々が、真偽入り混じった自分好みの情報に取り込まれて、日々振り回されています。
しかし、夫々の人々にとって本当に大切なやるべきことは、SNS等に振り回されることでは無く、今の自分自身に降りかかっている目の前にある課題に真摯に取り組むことなのです。
SNSに振り回されている人は、現実の課題から逃避していると言えます。
言い替えれば、自分の人生を生きていないのです。
そういう人にとっては、情報が本当かどうかは実はどうでもいいのです。
例え情報が本当でも嘘でも、本人の人生は変わりません。
どちらにしても、発信者の都合の良いように振り回されることになります。
ゆえに真偽の分からない情報に接した時には、するべきことがあります。
情報をもとに「どんなスタンスを貫くか」が最も重要です
情報を生かせなければ、本人にとっては本当の情報でも偽りの情報でもあまり意味が無く、
例え、本当の情報だとしても、ただ単に情報に振り回されている限り、自分の人生を生きることはできません。
どんな情報に本人が引き付けられるかは丁度、どんな派閥に引き寄せられるかと同じです。
なぜならば、
その情報が正しいからでは無く、本人の理に適っているから引き寄せられるのです
情報というのは、「自分の方向性を定めるための肥やし」です。
そして正しいかどうかよりも、その情報を受け取る本人がどんな意味付けをするかが重要です。
例え、どんなに正しい情報でも、本人の理に適っていなければ、決して信じないでしょう。
ゆえに、その情報の真偽よりも、受け取る本人がどういう意図でもって受け取るかの方が遥かに重要になります。
受け取る人のスタンスが肝心要です。
自分の人生をしっかり生きている限り、情報の真偽には影響されません
反対に自分の人生の課題にしっかり取り組んでいない人は、真偽に関係なく情報によって簡単に操られることになります。
情報を受け取ってどう肥やしにするかは、本人次第です。
自分でしっかりと人生の課題に取り組んでいれば、その情報を何らかの糧にして人生に生かすことが出来ます。
ここに仏陀の仰った「自灯明」が生きてきます。
自分でしっかりと人生の舵を握って日々自分の課題に取り組みながら歩んでいくことを仏教では「自灯明」と言います。
自身を灯として自分の足元を照らしながら、一歩ずつ人生の歩みを進めていくことです。
参考:自灯明ー自立するということ【自分を拠り所とする】