【質問】
日本は現在円安で、スタグフレーション(給与安、物価高)に見舞われています。
大企業は収益が上がり内部留保もあるので、給与も上がっているようですが、特に中小企業で給与が上がらずスタグフレーションが顕著だそうです。
日本は中小企業が高い技術と熟練の技術者を抱え、それが技術大国日本を支えているそうですが、中小企業が十分に経営を維持できなくなると、結局大企業も失墜していくかもしれません・・・
そうなった原因は何ですか?今後はどうなりますか?
【答え】
バブル期に円高が続き、日本の輸出企業は大打撃を被りました。
国内製造品が円高で輸出できず、収益が見込めない為に急遽企業の保有する土地や資産を切り売りし、何とか利益を出してしのぎました。
バブル期の超円高は、日米の思惑が一致したため起こりました
「当時の日本政府」
円安になると国民(当時の団塊の世代の若者)の資産価値が減り、政府への支持が下がる。
支持率を上げるために何としても円高を堅持する必要がある。
「当時の米政府」
リーマンショックで経済が大不況になり非常事態である。
そんな中、安くて性能の良い日本製品が大量に輸入されると米国企業がますます不景気になるので困る。
何とか円安を抑えて円高にして日本からの輸入を食い止めなければならない。
このように日米政府の思惑が一致することで日本は超円高に見舞われ、長期的な円高状態が続いたために国内の製造業が利益を上げられずに大打撃を被りました。
このころから日本企業には、企業内の保有資産を切り崩して自分たちの給与を賄うスタイルが出来始めました。
そしてそれが現在まで続いて保有資産が枯渇して極まり、限界に達しています。
特に中小企業でこの傾向が酷く、内部留保も少ないために行き詰っています。
この極まったことの原因として、日本中小企業の特有の傾向があります。
日本の多くの中小企業は大企業に依存し独立できていません
大企業傘下の中小企業の社員は、親会社の大企業社員の様な気構えで働いています。
なぜなら、中小企業の経営者自身がちゃんと自分で独立経営できておらず、大企業に依存しているからです。
ゆえに大企業の力が強く、逆らえずに言いなりになっています。
そして大企業が、安い労働力を求めて工場を海外移転し始めると、中小企業も海外移転の波にのまれました。
この工場海外移転の流行によって、日本の技術は現地の企業に委託されました。
そうやって日本の技術が中国、韓国、東南アジアへ流出したのです。
そして結局、日本の優れた技術の特性が失われることになりました。
【質問】
日本経済が転落した過程が良く分かりました。
このまま、もし日本が失墜してしまうと、今後はアジアではどの国が隆盛しますか?
【答え】
日本が失墜すると、技術委託先であるアジア全体も失墜する可能性があります
もし日本が失墜しても、日本の代わりに世界に躍り出るような国は現れないでしょう。
なぜなら、最も発展する可能性が高いと思われている中国、韓国ですら本当は研究開発能力が低く、単に技術のコピー能力が高いだけなのです。
中国人には根本的に技術を盗む傾向があります
中国人は根本的に盗もうとする意識が強く、「新しい技術とは他から奪うもの」だと思っています。
そして奪った相手を尊重することはありません。
そうやって盗んだものを仲間内で共有することに愉悦を感じます。
悪く言えば、皆が一律泥棒傾向なのです。
もし、その中で新しいことを発明、発見、開発する者がいれば、仲間から抜きんでてしまうので、周りの者にはそれが許せなくなり潰してしまいます。
ゆえに、自力で発明発展することが難しくなるのです。
韓国は古来より中国に習っています
韓国は元々中国の属国状態なので中国に習い、同じように他から技術を盗むことを是としています。
また同じように相手に感謝することはありません。
また、抜きんでる者の足を引っ張ります。
ゆえに、自力で発明発展することが難しくなります。
東南アジア諸国の国民性は・・
彼らの国民性から技術革新をする気は殆どないと言えます。
また、その能力もあまりないでしょう。
そもそも発明発見して改革し、国家を発展させるようなやる気が薄いとしか言いようがありません。
それぞれのアジア地域の国民性を鑑みると、日本だけは自力で技術を開発して発展させることが出来たのですが、残念ながら他国にはその精神と力量がそもそも備わっていないようです。
日本がアジア諸国に技術移転、委託することでアジア諸国も技術が発展してきたのですが、もし日本がこのまま失墜してその技術移転、委託を行わなくなった場合には、アジア諸国は宿主を失うことになるでしょう。
つまり、
日本が失墜すれば、アジア全体も失墜する可能性があります
日本から技術を得ることが出来なくなれば、他のアジア諸国も一緒に失墜していく可能性があります。
そうなれば悲しいかな・・アジア諸国は、欧米の植民地になって元の奴隷状態に戻る可能性があります。
日本がアジアの旗手として再興することでしか、アジアの今後の発展は望めそうにありません。