【質問】
現在、円の対ドル暴落が続いています。(殆どの通貨に対して円安になっていますが・・・)
日銀の為替介入も無く、今158円台で、このままいけば160円に突入するかもしれません。
34年ぶりの超円安です。
この状態は、日本の国力が落ちているということでしょうか?
なぜ日銀は放置しているのですか?
円安はいつまで進むのでしょうか?
【答え】
今の円安は、円の本当の実力が問われている状態だと言えます。
現在、米中は「経済戦争」の真っただ中です
日本は今、米中経済戦争のせめぎ合いに飲み込まれています。
米国は、対中経済戦争に勝利するため、中国が経済的に頼って、大量に保有している日本の円を、棄損することを意図して、日本に様々な圧力を掛けています。
ゆえに日本は現在、米国からの圧力によって米国債が売れない状態になっています。
つまり米国債が売れない為に、日銀の相場介入の資金が枯渇した状態になっているのです。
言い換えれば、日本は現在、円を担保する後ろ盾(米ドル債)を失って(売れないで)いるので、日銀が為替コントロール不能の状態になって歴史的な円安が実現しています。
米中それぞれの狙いは、日本の買い占めです
米中は、それぞれ日本の買い占めを画策しています。
現在は、米国側にチャンスがあります。
中国貨幣の元は現在、目減りしており勢いを失っています。
中国は、元をドルに交換するためのマネーロンダリング用として日本円を大量に買い込んでいます。
米国はそこを狙って円安を維持して、中国の思惑を潰そうとしています。
米国は、中国が買い占めた日本における中国資産を買い占めることも画策しています。
そのための円安誘導なのです。
米国は、自分が日本を買い占めた時の為に、日本の資産を担保したいと思っています。
それ故に、日銀の為替介入をさせないのです。
日銀が為替介入のために資金を使い果たせば、日本の価値が目減りすることになるのを恐れているのです。
ゆえに、日銀が介入しないことが、必ずしも悪いことではありません。
日銀の介入見送りは、日銀の「保有資産」を永らえさせる意味があります
日銀が為替介入しないことは、日銀の資産寿命を延ばすメリットが有ります。
米国が、日銀資産が実質的な死を迎えることを危惧して、為替介入を禁止する位、今の日本は資産を生み出せない構造になっています。
現在の日本は、輸出する物が国内に無く、外国人労働者も円安の為に入って来なくなるでしょう。
今後、長期的に見て、残念ながら円が上がる要素は見当たらないと言えます。