【質問】
あなたはどう生きるか・・人生を無為に過ごさないために(2023年8/21)
で、無為になる人生のことを学びました。
でも人には、前向きな指針を持ちたくとも、過去のつらい体験を引きずって、人生を前向きに生きることが出来ない場合があります。
このような場合も人生が無為になりますか?
【答え】
人生は、光陰矢の如しです。
人生というのは、どんなに人の寿命が延びたとしても、思っているほど長いものではありません。
あっという間に過ぎてしまいます。
そのことを理解すれば、過去のつらい体験に捉われて人生をフリーズしてしまうことの無意味さが理解できるというものです。
過去にとらわれすぎると、人生は停滞します。
以前に、現状維持だけを求める人生は、無為に過ぎていくことを話しました。
ところが、「今」ですらない「記憶の中にある過去」に捉われると人は動けなくなります。
停滞している度合いが酷いほど、人生は瞬く間に終わってしまいます。
現代は昔と違って、「映像」によって人の記憶が過去に縛られ易くなっています
【昔】
昔は記録媒体が、日記や手紙、写真や絵画に限られて、動画が存在しませんでした。
それらは材質や技術の問題もあって、時が経つと朽ち果てて無くなっていきます。
そして後から見ても、劣化によってすぐに昔のものだということが分かりました。
次第にその存在が忘れられると共に記憶も薄れるので、人は今(現在)に集中できるようになります。
何よりも昔は現代よりも寿命が短かったので、今を無事に生きていくだけで精一杯で人生が過ぎていきました。
過去に捉われる余裕が無かったとも言えます。
【現代】
過去に比べて人の寿命が延びて、現代社会は老人だらけになっています。
そして過去との最大の違いは、動画で過去を反芻できることです。
動画が出現したことによって、過去の出来事を目の前で起こっているかのように現在進行形で見ることが出来るようになりました。
そうなると過去のことが今起こっていることのように感じられて、過去に捉われることになり、影響を受け続けることになります。
過去に執着すると、現在の課題から遠ざかり、「今」に取り組めなくなります。
これは日本だけの話ではなく、現代人に共通の世界的な傾向と言えます。
その中でも日本は、特にこの傾向が顕著になっています。
このように現在の課題から遠ざかると、前向きに生きられなくなり、過去の古くて今に合わないやり方を、踏襲し続けることになってしまいます。
個人においても社会全体としても、過去の過ぎ去ったことをつい最近のことのように感じて、過去を引きずってしまうと、新しいものを生み出せなくなります。(イノヴェーションが出来なくなるのです)
それだけでなく、現代の発達した映像技術やAIは、人類を過去に縛るだけでなく、未来をもコントロールするようになる可能性があります。
現代のAIの仮想現実にコントロールされる人類の未来
現代は、映像技術が発達し、画質がますます鮮明にリアルになっています。
そのためにAIの発達によって「現在の動画」だけでなく「過去の動画」や「作られた動画」が、劣化することなくまるで実際の現実のように混在し、過去、現実、仮想現実の区別がつかなくなる可能性があります。
つまりどれが本当の現実か区別がつかなくなるのです。
そしてAIによって捏造されたリアルな動画を現実として信じ込む可能性があります。
実際に今目の前で起こっていることは、次々に消えて移っていくので、人の思考の特性としては、繰り返し見られる動画の方に捉われる傾向があります。
つまり人は、本当の現実よりも動画の世界の方を現実と勘違いするかもしれないということです。
目の前の現実よりも、スマホの情報の中に埋没してしまう可能性があるのです。
まるで映画「マトリックス」の世界です。
そして、さらにどんな画質を選ぶかによって脳の働きがコントロールされて、変質していく可能性があるのです。
映像のタイプに合わせて、人の脳がコントロールされます
人が日頃どんなタイプの映像を見ているかで、その人の脳は、コントロールをされます。
例えば
①ざらついた様な画質の粗い動画ばかりを見る人は、粗いことしか考えられなくなって、思考が大雑把になります。
テレビが開発されたころの画像は、大変粗いものでした。
この時代にテレビにはまっていた人たちは、現代の緻密な映像を見ている人たちと比べて思考が単純で大雑把でした。
また
②テンポの遅い動画ばかりを見ていると、思考の回転が遅くなります。
このようなことを象徴するように駅や電車内だけでなく、町で歩きながら食べながら、寸暇を惜しんでスマホをのぞき込んでいる多くの人を見かけます。
あなたはどう生きるかNo.3 過去の記憶から進化発展するコツ
に続きます。